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フォラックス、ストリーミングサーバー群の統合管理ツール『Jaguar』『Koneko』の販売を開始

2000年07月14日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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(株)フォラックスは14日、ストリーミングサーバー群の統合管理ツール『Jaguar(ジャガー)』と『Koneko(コネコ)』の記者およびISP(Internet Service Provider)向け説明会を開催した。インターネットを使った映像/音楽配信サービスを手掛けるISPなどをターゲットに、7月15日より販売する。

フォラックス会長の平山勝彦氏
フォラックス会長の平山勝彦氏



ストリーミングは、インターネットを利用して映像や音楽などを配信する技術で、多くのISPやコンテンツ製作会社がその技術を使ったサービスを開始している。

『Jaguar』は、ストリーム配信事業を行なう企業が、ストリーミングサーバー/ウェブサーバー/データベースサーバー/課金サーバーなど、ストリーミング配信サービスに必要なサーバー群をウェブブラウザー上で統合管理・運営するためのツール。米リアルネットワークス社のRealVideo形式、米アップルコンピュータ社のQuickTime 4形式、米マイクロソフト社のWindows Media形式のそれぞれの形式に対応したストリーミングサーバーについて動作確認を済ませており、仮想実験では同時に3000台弱のストリーミングサーバーを制御できたという。

ファイルのアップロード画面例
ファイルのアップロード画面例



管理者は、HDDに蓄積されたファイルを、インターネット経由でサーバーにアップロードできる。『Jaguar』には単独でGUIを構築する機能がないので、『Jaguar』の管理・運営機能を使うためのGUI構築ツール『Koneko』を使い、管理者用の登録ゲートウェイを作る。管理者はそこにアクセスし、タイトル/作者名/内容説明/キーワードといったファイルの属性をはじめ、コンテンツの公開やダウンロードに関する制限、アクセス数の制限、コンテンツ再生時のフレームサイズ、接続速度といった配信環境を一括設定した上で、ファイルをアップロードする。このときファイルのデータベースも自動生成されるので、入力したキーワードを基にファイルを検索をすることもできる。

『Jaguar』と『Koneko』はオープンソースコードで提供されるため、上記のようなファイルのアップロードの作業の際に、課金に関する設定やホームページの自動更新なども一括して管理できるようカスタマイズすることもできる。なお、『Jaguar』と『Koneko』は全てJavaServletで記述されており、Solaris、Mac OS X、Windows NT/2000などJava対応のプラットフォームで稼動する。同社は、『Jaguar』と『Koneko』の導入メリットについて、少ないエンジニア数で、短時間のうちに配信のスタンバイができるということを挙げている。

標準価格は、約100時間相当のカスタマイズサービス込みで3500万円(1CPUラインセンス)。また、組み込み用のライセンスや、ホスティングサービスなども用意する。組み込み用のライセンスの場合、1台50万円で100台から、もしくは1台10万円で1500台からという価格設定で、ともに約100時間相当のカスタマイズサービスが付く。ホスティングサービスは月額3万6000円から。2001年3月までに12社に導入することを販売目標としている。

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