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テラダイン、Webアプリケーションのテスト用ソフト“e-TEST”を販売

2000年07月12日 00時00分更新

文● 編集部 井上猛雄

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半導体計測機器メーカーのテラダイン(株)は11日、オンライン取引などのWebアプリケーションをテストするための“e-TEST”を、日本市場において販売すると発表した。

“e-TEST”は、同社の事業部門であるRSWソフトウェア社が開発した製品で、Webアプリケーション用のテスト生成や、サイトの限界性能を調べられるソフト。“e-TEST”には、“e-LOAD”、“e-TESTER”、“e-MONITOR”という3つの製品ファミリーを揃えており、アプリケーションの開発段階から運用段階までシームレスに対応する。

各テストは独自の“Visual Script”を採用しているので、プログラミングせずにヴィジュアルベースでテストシナリオを作成できる。また、作成したテストスクリプトは、リグレッションテスト、負荷テスト、24時間モニタリングなど各製品ファミリー間で再利用できる共通仕様のため、アップデートする時間を短縮するというメリットがある。

e-TESTERは、機能/リグレッションテストを行なうツール。各製品ファミリー全体のスクリプトレコーダーとしての役割もある。閲覧する全てのページのオブジェクトを記録し、テストケースを自動的に挿入して、オブジェクトを検証する。各ページのコンポーネントはVisual Scriptに図示され、ポイント・アンド・クリックで、スキップしたり繰り返しを指示できる。

e-LOADは、e‐Businessアプリケーションのアクセス規模の限界をテストするためのツール。サイトに同時アクセスしてくる何千もの仮想ユーザをエミュレートし、アプリケーション運用への負荷の影響を測定する。

e-MONITORは、サイト運用後のアプリケーションを常に監視し、十分に機能しているか、実際のユーザ負荷の下で確実に動作しているかを確認する。問題が生じた場合、警告を発し、必要であればEメールや呼び出しメッセージを送ったり、外部システムに警告を送ったり、Webアプリケーションを再スタートさせるといった処置を講じる。

負荷テストをしながらリアルタイムでグラフやレポートを作成し、結果を通知するe-LOAD
負荷テストをしながらリアルタイムでグラフやレポートを作成し、結果を通知するe-LOAD



米テラダイン社、バイスプレジデント、スティーブ・キャプロウ氏は、「1、2ヵ月という短期間でサイトを構築しなければならない状況では、システムの変更や修正を簡単に行なえる“スケーラビリティー”が必要だ。しっかりしたロードテストを行なっていたサイトでは、負荷のかかり具合によって変化しない“安定したシステム”を構築できるし、後にハードやソフトが増えた場合でも拡張が容易になる」

米テラダイン社、バイスプレジデント、スティーブ・キャプロウ氏米テラダイン社、バイスプレジデント、スティーブ・キャプロウ氏



テラダイン(株)、ソフトウェア・テスト・ジャパン・リージョナルディレクター、今村信之氏は、「5月に日本語対応版のe-TESTサイトを完成した。顧客としては、ネットチケット販売などを手掛ける(株)ビットウェイブや、ネットショッピングサイトを運営する楽天(株)などで採用していただいた。また、製品拡販のために、富士通ミドルウェア(株)とe-TESTの販売提携も行なった。今後1年間で約60社のユーザー獲得を目指す」と、今後の日本市場の展開について語った。

ソフトウェア・テスト・ジャパン・リージョナルディレクター、今村信之氏(写真右)
ソフトウェア・テスト・ジャパン・リージョナルディレクター、今村信之氏(写真右)



なお、この製品は下記のサイトからお試し版をダウンロードできる。

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