松下電器産業(株)は7日、BGMジェネレーター『SY-YM1』を発表した。これは、パソコンと接続して使用する音源モジュールと、専用のBGM編集ソフトで構成されるシステム。モジュールの内蔵ROMに記録された著作権フリーの音楽素材を利用して、手持ちの映像作品に対して、その長さと雰囲気に整合したBGM(Back
Ground Music)を作成・編集できるという。
『SY-YM1』の音源モジュール。Panasonicブランドの製品だ |
モジュールは、同社のテクニクス(Technics)ブランドの電子楽器で用いられているPCM音源方式による音源LSIチップを搭載し、内蔵ROMにはロックンロール/ボサノバといった128の音楽ジャンル(リズム)を収録する音楽データベースが記録されている。パソコンとのインターフェースはUSB。専用のBGM編集が付属し、曲の長さをはじめ、曲調やイントロ/エンディングのパターンを、リアルタイムに再生しながら編集できる。このとき、ソフトで与える効果の組み合わせにより、19万2000種類以上のBGMが作れるという。ユーザーが作成したBGMはWAVファイルに変換して保存する。
『SY-YM1』を、スピーカーとパソコンと組み合わせた例。スピーカーとパソコン、ビデオ編集ソフトなどは付属しない |
『SY-YM1』のPCM音源システムがサポートする音源フォーマットは、オリジナルとMIDI(GMレベル1)のみ。GSやXGなど、サポートされていない音源が使われているMIDIファイルの場合は、対応する音源モジュールを『SY-YM1』の外部端子に接続することで利用できる。搭載する入出力端子は、PHONES、LINE
OUT、AUX IN、MIDI OUT、MIDI IN。
対応OSはWindows 98。本体サイズは幅180×奥行き230×高さ68mmで、重さ795g。パソコン接続用USBケーブルとACアダプターが付属する。7月28日発売で、価格は7万9800円。月産台数は300台で、家庭およびプロのノンリニアビデオ編集をターゲットに据えている。