FPGA、CPLDメーカー大手のザイリンクス(株)は6日、英ARC Cores社と提携し、ザイリンクスの『Virtexシリーズ』と『Spartan-IIシリーズ』で使用できるARC社の32ビットRISCプロセッサー開発環境を出荷すると発表した。
ARC Cores社のARCマイクロプロセッサーコアは、テレコム、音声、データ・ネットワークや、民生用エレクトロニクス製品など、特定用途向けに開発されたシステムに統合できる。従来の固定命令セットプロセッサーと異なり、命令セットをユーザー側でカスタマイズできるというメリットがある。
ユーザーはARCコアのフルライセンスを購入し、ARC Cores社から提供されるコア・コンフィギュレーション・ユーティリティー、開発ツール、ARCangel基板を入手する。ユーザーは、ARCコアの特定用途設定で最適化されたザイリンクスネットリストを、ARC
ACDC(Certified Design Center:承認済みデザイン・センター)のメンバー企業(White
Eagle Systems Technology社、Fraunhofer Institute IIS社、Delta社)から購入できるようになる。
いまのところ日本にはARC ACDCメンバー企業はないので、ユーザーはう上記3社の間でやりとりすることになるが、今後は日本でも対応できるような窓口を考えるという。