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米インテルと台湾のVIAが、クロスライセンス契約関連の訴訟で和解――VIAがインテルに対して一定額を支払いへ

2000年07月06日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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米インテル社と台湾のVIA Technologies社は5日(米国時間)、両社が交わしていたクロスライセンス契約に関する訴訟について、和解に達したと発表した。この訴訟は両社が'98年に交わしたクロスライセンス契約に関連するもので、訴訟内容について、公式には明らかにされていないが、Pentium IIIやCeleronなどのチップセットに関するものとされる。

今回の和解によって、英国高等法院(High Court of Justice)、シンガポール高等裁判所(High Court of the Republic of Singapore)、米国国際貿易委員会(U.S. International Trade Commission)に提訴されていた、特許侵害に関する訴訟は取り下げられることになった。

また、サンフランシスコ地方裁判所(U.S. District Court in San Francisco)で現在係争中の、チップセットに関する特許侵害と契約違反についての訴訟で、インテル製マイクロプロセッサー用チップセットに関する部分については、取り下げられるという。なおこの訴訟では、インテル製でないマイクロプロセッサー用のチップセットについても争われているが、この点については和解の対象範囲に含まれておらず、訴訟は継続されるとしている。

今回の和解により、VIAがインテルに対して支払っているロイヤリティーのほかに、一定額を支払う。'98年に交わしたクロスライセンス契約の内容も、現在の市場やビジネス環境を反映したものに一部を修正することに合意したという。具体的な契約内容や、修正内容については明らかにされていない。VIAは和解後も、インテルからのライセンスのもとで、P5およびP6(Pentium/II/III、Celeron)用チップセットを製造するとしている。

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