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アステル、PHSからのインターネット接続サービスを年末にも開始――ISPへのダイヤルアップ接続も可能に

2000年07月05日 00時00分更新

文● 編集部 鹿毛正之

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東京通信ネットワーク(株)(TTNet)は、東京電話アステルのPHS電話機からインターネットに接続できる“オープンインターネット・PHSサービス”を、年末にも開始する予定だと発表した。ウェブブラウザーを搭載した専用PHS電話機も、併せて提供する予定。

PHSによるiモードライクなサービスを提供

同サービスは、PHS電話機から直接インターネットに接続するもの。TTNet自体がISPの役割を果たし、電子メールやウェブサイト閲覧などの機能を提供する。バックボーンには、同社がデータ通信サービス向けに構築しているネットワークの“TTCN”を利用する。

料金体系にはパケット制ではなく、音声通話と同様の回線交換料金を応用する予定。TTNetではすでに1分10円のデータ通信サービスを提供しており、この料金をベースにした料金体系を導入する予定だ。また、メールの送受信などごく短時間の接続を対象とした料金も設定する。

既存のISPやイントラネットにも接続可能――ネット端末としての機能を持つPHS電話機を発売

同社では併せて、PHS電話機からISPに接続するサービスも提供する。PHS電話機からダイヤルアップ接続で、インターネットを利用できるというもの。すでにISPと契約しているユーザーは、自分のアカウントを利用してPHSからのネット接続が可能となる。このサービスを利用することで、ユーザーは電子メールアドレスを複数持つ必要がなくなるほか、PHSを利用して居場所を問わず電子メールの送受信が行なえるようになる。

TTNetが提供するPHS電話機は、TCP/IPやPPPなど、インターネットの標準プロトコルに対応する。NTTドコモのiモードと同様にインターネットに直接アクセスするメニューを用意するほか、既存のISPに接続するためのダイヤルアップ接続機能も搭載する。ウェブブラウザーはコンパクトHTMLなどHTMLのサブセットに対応するほか、TTNetの情報提供サービス“MOZiO”向けに開発されたATMLにも対応する。

このほか、企業のイントラネット向けのサービスも提供する。PIAFS対応のターミナルアダプター(TA)をイントラネットに接続し、そのTAに専用の電話番号を与えることで、アステルのPHS電話機からイントラネットへの接続を可能とするもの。PHS電話網を介してPHSとイントラネットをダイレクトに接続することで、セキュリティーを確保することができるとしている。

サービスの料金や開始日、PHS端末の価格などは現在のところ未定。TTNetでは各事業者と提携契約などの準備を進めており、年末のサービス開始に向け、順次情報を開示するとしている。

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