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ブックワン、オンライン書店“bk1(ビーケーワン)”を正式オープン!

2000年07月03日 00時00分更新

文● 編集部 井上猛雄

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(株)ブックワンは、オンライン書店“bk1(ビーケーワン)”を7月11日午前1時から正式にオープンすると発表した。今回の正式オープンを記念し、9月30日までの注文分について、国内発送料と手数料を無料にするキャンペーンを展開。また、先着1万名の書籍購入者にオリジナルブックカバーもプレゼントする。

(株)ブックワンは、(株)図書館流通センター(TRC)、(株)日経BP社、アスクル(株)、富士通(株)、(株)日本経済新聞社、(株)電通、(株)エヌ・ティ・ティ・エックス(NTT-X)の7社によって、今年の3月に設立された会社。TRCの持つ180万の書誌データベースと1万タイトルを超える書評、素早い配送サービスによって、読みたい時に読みたい本を購入できるオンライン書店“bk1”を運営する。

同社代表取締役社長の石井昭氏は、書籍市場の状況について「出版物の推定販売金額は'96年をピークに、過去3年間にわたってマイナス成長となっている。'99年には書籍の販売金額は1兆円の大台を割ってしまった。これは本離れや消費が振るわないという原因もあるが、委託性を中心とした出版流通構造自体に問題があると考えている。ニーズの低下ではなく、欲しい本をすぐに見つけられないといった“機会損失”が大きな原因だ。ブックワンはそういった問題を解決し、出版業界の活性化を図っていく」と述べた。

(株)ブックワン代表取締役社長の石井昭氏(写真中央)、同社副社長の恩田敏夫氏(写真左)、同社編集コーディネーターの安藤哲也氏(写真右)
(株)ブックワン代表取締役社長の石井昭氏(写真中央)、同社副社長の恩田敏夫氏(写真左)、同社編集コーディネーターの安藤哲也氏(写真右)



bk1では当初は関東地方中心として、同社とTRCの実在庫2万タイトルを即日発送する。また、同社が提携している取次5社(トーハン、太洋社、日教販、大阪屋、日販)のバーチャル在庫56万タイトルを2日から3日以内に発送する。それ以外は2週間以内に顧客の手元に届くようにする。在庫状況や到着予想時間をオンライン上で確認できるのも大きな特徴。

本格オープンする“bk1”のサイトは、文芸・小説、ビジネス・経済・法律・資格、アート・エンターテインメント、コンピューター、マンガなど12のジャンルに全体を分け、第2階層に約180項目、第3階層に約1000項目に及ぶカテゴリーに分類。その中から、“キーワード”、“絞り込み”、“著者”、“書評”といった7種類の検索機能によって、読みたい本を調べられる。

書籍を購入する際の判断材料の1つとなる書評やコラムの執筆には、200名以上のブックナビゲーターが専任。これ以外にも一般の読者からも書評を広く募集する。採用された書評には1回につき300円相当のポイントを還元していく。このポイントの交換は10月から開始する予定。

7月11日1時より正式オープンする“bk1(ビーケーワン)”。画面はプレサイト。9月末まで送料と手数料を無料にするキャンペーンを実施
7月11日1時より正式オープンする“bk1(ビーケーワン)”。画面はプレサイト。9月末まで送料と手数料を無料にするキャンペーンを実施



顧客は欲しい本を見つけたら、買い物カートのボタンを押し、1回につき30タイトルまで購入できる仕組み。メールアドレス、パスワードを登録し、初回のみ“届け先住所”などの顧客情報を入力すればよい。支払いはVISA、MASTER、JCB、UC、DC、MC、NICOSのクレジットカードや、代金引換宅配便、JCBカード“JOYJOYポイント”(2倍のポイント特典あり)で行なえる。配達料は10月より250円(7000円以上購入の場合は無料)。

今後の展開としては、個人の書棚をつくる専用書類機能、“bk1ポイント”による書籍購入機能、メールマガジン配信機能、売上ランキング表示などサービス内容を充実させていく。また、bk1サイト自体は@nifty、goo、Nikkei Netなどと提携し、潜在顧客を掘り当てる。発送についても即日発送できる関東地区から、10月には関西地域、中京地区も秋ごろ、さらに福岡、仙台地区へと広げていく予定。さらにコンビニ決済にも対応できるように話を進めているという。

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