カシオ計算機(株)は22日、レンズ部が270度回転する211万画素CCD搭載のデジタルカメラを2機種を発表した。今回発表された2機種はズーム倍率が異なり、光学8倍ズームレンズを搭載した『QV-2800UX』は、9月下旬発売で7万8000円。光学3倍ズームレンズを搭載した『QV-2300UX』は、7月19日発売で6万5000円。昨年9月に発売した211万画素CCD搭載の『QV-2000UX』の後継機で、年明けに続けて投入した334万画素CCD搭載の『QV-3000EX』『XV-3』とあわせ、商品ラインアップの強化をはかる。
『QV-2800UX』
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| 『QV-2800UX』 |
上位モデルQV-2800UXが搭載するCCDは、1/2.7インチ正方画素タイプで、原色フィルターを採用する。記録画素数は1600×1200ピクセルと800×600ピクセルで、JPEG方式で記録される。記録メディアは、コンパクトフラッシュ(Type
I/II)もしくは、マイクロドライブ。画像記録枚数は、8MBのCFに1024×768ピクセルの画像を記録する場合、高精細モードで約8枚、エコノミーモードで約19枚となっている。動画の撮影にも対応し、320×240ピクセルの画像(AVI形式)を、8MBのCFに約25秒間記録できる。
レンズの焦点距離は6～48mm(35mmフイルム換算で40～320mm相当)で、8倍光学ズームと4倍デジタルズームを併用することで、最大32倍のズーム撮影が行なえる。開放F値は3.2～3.5となっている。マクロ撮影は被写体に対して1cmまで迫れ、1.6倍の光学ズームとデジタルズームを併用することで、指紋の溝など小さな被写体も画面いっぱいに撮影できる。
露出制御はオートAEのほか、絞り優先AE/シャッター速度優先AEや、マニュアルにも対応する。マニュアルで設定できる機能は、フォーカス、露出補正をはじめ、マルチパターン/スポット/中央重点の測光方式、ホワイトバランス、フラッシュ光量、画質など。シャッター速度は60秒～1/2000秒で、バルブ撮影も行なえる。シャッター間隔は約1秒。撮影ディスプレーは、“高精細ハイパーアモルファスシリコンTFTカラー液晶”を採用した1.8インチ。外部フラッシュの接続端子を搭載する。
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| シーン撮影機能より。ディスプレーにサンプル画像がコメント付きで表示されるので、目的に合ったものを選択するだけ |
今回、“車のライトの光跡と夜景”、“とびちる水しぶき”といった、カメラの知識やテクニックを要するシーン/モチーフに対し、シャッター速度や絞り値、ホワイトバランスなどを自動的に設定する“シーン撮影機能”を新たに搭載した。青空・花火など28のシーンを想定した設定データを標準で内蔵し、撮影ディスプレーにサンプル画像がコメント付きで表示されるので、ユーザーは目的に合ったものを選択するだけ。あとはカメラが自動的に設定する。
USB接続端子を装備するので、付属の画像ビューアー『Photo Loader』を立ち上げた上で、パソコン接続ケーブル(別売り)でパソコンと接続すると、画像をパソコン側に自動転送する。単3型アルカリ乾電池×4で約600枚、3Vリチウム電池パックで約1560枚の連続撮影が可能。
本体のサイズは幅121×奥行き66×高さ80.5mmで、重さは295g(電池含まず)。最大48倍相当の望遠撮影ができるテレコンバージョンレンズ『LU-8T』(2万5000円)、28mm相当の広角撮影ができるワイドコンバージョンレンズ『LU-8W』(1万円)もオプションで販売する。
『QV-2300UX』
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| 『QV-2300UX』。なお、2機種とも記録メディアを同梱しないので注意 |
下位モデルのQV-2300UXは、搭載するCCDや、焦点調節、露出制御、シーン撮影といった機能は、QV-2800UXと同様。ただし、レンズの性能が抑えられている。レンズの焦点距離は6.2～18.6mm(35mmフイルム換算で41～123mm相当)で、3倍光学ズームと4倍デジタルズームを併用することで、最大12倍のズーム撮影が行なえる。開放F値は2.8(ワイド側)～4.5(望遠側)となっている。マクロモードでは、QV-2800UX同様、被写体に対して1cmまで迫れるが、光学ズームは1倍となっている。
本体のサイズは幅118×奥行き54×高さ67mmで、重さは245g(電池含まず)。オプションのテレコンバージョンレンズ、ワイドコンバージョンレンズを装着することもできる。
