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日本HP、LAN上のクライアントPC内データの自動バックアップ装置『HP SureStore AutoBackup』を発表

2000年06月19日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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日本ヒューレット・パッカード(株)は19日、LANに接続されたクライアントパソコン内のデータを一元的にバックアップする装置『HP SureStore AutoBackup PC25/PC100』の販売を開始したと発表した。同装置は、クライアントパソコンをネットワークに接続するたびに自動的にバックアップ作業を実施するもの。ファイルサーバーなどと比べておろそかにしがちなクライアントマシンのデータ保護を効率良く行なうことができるという。25人程度のネットワークを想定したPC25が44万8000円、100人程度を想定したPC100が98万円。出荷開始は8月1日。

『HP SureStore AutoBackup』
『HP SureStore AutoBackup』



SureStore AutoBackupは、LAN上のクライアントマシンのデータをバックアップする装置。CPUはCeleron-466MHz、128MBのメモリーを搭載し、PC25は36GB(IDE)のHDD1台、PC100は同2台を装備。バックアップデータは圧縮されて格納されるため、PC25では最大60GB、PC100では最大240GBのデータを保存できるという。

OSはWindows NT。SCSIインターフェースを備え、同社のDATやDLTといった外付けテープドライブを接続することが可能。ネットワークには100BASE-TX/10BASE-TのEthernetで接続する。本体前面にドットマトリクス式のモノクロ液晶ディスプレーを備えており、通常時は緑のバックライトが点灯、異常時には赤のライトが点灯して障害発生を知らせる仕組みとなっている。

利用する際には、同装置をネットワークに接続後、エージェントソフトをネットワーク経由でクライアントマシンにインストールする必要がある。その後はクライアントマシンがネットワークに接続するたび、指定したデータのバックアップを自動的に行なってくれる。バックアップ開始のタイミングはユーザー自身で設定可能。作業はバックグラウンドで行なわれ、バックアップ中でも他の作業をすることが可能という。

バックアップ作業が中断した場合は、再接続時に中断した時点のファイルから作業を再開するため、ノートパソコンなどを急に持ち出す必要ができても問題ないという。また2回目以降のバックアップでは、追加データや更新されたデータのみを保存することが可能だ。

エージェントソフトをインストールすると、エクスプローラ内に“AutoBackup”として見えるフォルダが作成される。データを手動でバックアップ/リストアする際は、ファイルをドラッグ&ドロップすることで行なえる。

日本HPインフォメーションマーケティングストレージ部門長の吉岡茂氏 日本HPインフォメーションマーケティングストレージ部門長の吉岡茂氏



都内で開かれた記者発表会で、日本HPインフォメーションマーケティングストレージ部門の部門長、吉岡茂氏は、「クライアントパソコンのデータバックアップ装置は“ありそうでなかった”製品。クライアント内には重要なデータが保存されているのに、ファイルサーバーのようにはバックアップが重視されていない。SureStore AutoBackupは自動的にバックアップを行なってくれるため、管理者の負担やコストを抑えることができる」と同装置のメリットを述べた。

当初は同社製マシンのユーザーを中心に販売する方針で、SureStore AutoBackupと同社のノートパソコンとを組み合わせたシステムの提供も考えており、発売開始後1年間で2000台の販売を目標に掲げ値得る。

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