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アジアコンテントドットコム、ネットワークゲーム専門のコミュニティーサイト“37PLAY”を開設

2000年06月12日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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香港のアジアコンテントドットコム社は12日、ネットワークゲーム専門のコミュニティーサイト“37PLAY”のサービスを開始したと発表した。同サイトではネットワークプレイに対応したパソコンゲームのユーザーが対象。同サイトで対戦相手を探し、テキストと音声の両方でチャットを楽しみながらゲームをプレイすることが可能になっている。同社は米ITニュースサイト“CNET”のアジア各国版などを手掛けるコンテンツ企業。日本では37PLAYを皮切りに、女性向けサイトやファッション情報サイトといった事業を展開していくという。

“37PLAY”のトップページ。サイト名の意味は“みんなでプレイ”とのこと “37PLAY”のトップページ。サイト名の意味は“みんなでプレイ”とのこと



37PLAYは、ネットワークゲーム専門のコミュニティーサイト。利用は無料だが、会員登録と専用クライアントソフト『37Player』のインストールが必要になる。登録は同サイトで受け付け、個人情報の入力後、クライアントソフトのダウンロードが可能になる仕組み(ファイルサイズは約2MB、WindowsとInternet Explorerの組み合わせのみの対応)。クライアントソフトで接続すると、同サイトの機能を利用できるようになる。

接続後は、各ゲームごとに用意された“ルーム”に入り、対戦相手を見つけたり、チャットを楽しむことができる。テキストチャットに加え、マイクをパソコンに接続したユーザー同士で音声によるチャットも可能になっている。対応するゲームは、すでに発売されている各社のネットワーク対応ゲームと、同社が用意する“リバーシ”“ポーカー”といった一般的なゲームの2種類。現在、マイクロマウス(株)の『Rainbow Six Rouges』と『Rainbow Six』、アイドスインタラクティブ(株)の『大刀~DAIKATANA~』に対応する。今後、対応ゲームは追加される予定としている。

接続後の画面
接続後の画面



“リバーシ”の画面
“リバーシ”の画面



今後は、コミュニティーサイト“37ROOM”を6月下旬に開設。特にユーザー対象を限定せず、音声チャットや掲示板機能などを無料提供していく。また7月上旬には女性向け情報サイトを開設予定。さらにファッション専門サイトを立ち上げ、国内外のブランド情報を発信していくという。

アジアコンテントドットコム社は、香港に本拠地を置くコンテンツプロバイダー。韓国や中国、台湾、シンガポールなどアジア8ヵ所で事業を手掛け、ITニュースの“CNET”や音楽情報の“MTV Networks”といった情報サイト合計22サイトを、日本語を含む5ヵ国語で運営している。同社によると、'99年のグループ売上は150万ドル(約1億5750万円)。今年第1四半期の売上は前年同期比95.5パーセント増加の150万ドルで、すでに昨年一年間の売上に並んだとしている。また今年4月に米NASDAQで株式公開し(ティッカーシンボル:IASIA)、約7000万ドル(約73億5000万円)を調達したとしている。

日本では“アジアコンテントドットコム株式会社”を昨年12月、香港本社の100パーセント出資(資本金1000万円)で都内に設立。37PLAYなど日本語サイトは同社が運営する。広告収入のほか、サイトの会員らを対象としたオンラインショッピングといったサービスを収益源として考えている。

都内で開かれた記者発表会で、日本法人社長の森本美行氏は、「会員は関心のあるコンテンツ別に集まっているため、効率よく広告を配信することができる」と同社のビジネスモデルのメリットを強調した。今後はアジア各国へコンテンツ主体の事業展開を計画している日本企業へのコンサルテーションや、国内の既存コンテンツ企業との提携も考えているという。

記者発表会に出席した、アジアコンテントドットコム社上級副社長のピーター・ショパート(Peter Schoppert)氏(左)と、アジアコンテントドットコム(株)社長の森本美行氏
記者発表会に出席した、アジアコンテントドットコム社上級副社長のピーター・ショパート(Peter Schoppert)氏(左)と、アジアコンテントドットコム(株)社長の森本美行氏

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