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ジャストシステム、MP3エンコードソフト『MP3 BeatJam X-TREME』を発表

2000年06月07日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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(株)ジャストシステムは6日、MP3エンコードソフト『MP3 BeatJam X-TREME(MP3 ビートジャム エクストリーム)』を7月20日に発売すると発表した。開発は(株)デジオン。昨年12月に出荷を開始した『MP3 BeatJam』の後継にあたるソフトで、新バーションではMP3形式だけでなく、WMA(Windows Media Audio)形式へのコンバートにも対応する。対応OSは、Windows 95/98/NT4.0/2000。価格は4800円。『MP3 BeatJam』ユーザーに対しては、バージョンアップ版を直販で提供する。価格は2800円。

『MP3 BeatJam X-TREME』のパッケージ 『MP3 BeatJam X-TREME』のパッケージ



『MP3 BeatJam X-TREME』は、音楽CDを読み込みMP3/WMA/WAVE形式でエンコードする機能と、WAVEをMP3/WMAに、MP3をWAVE/WMAにコンバートする機能を持つ。前バージョン同様、今回も独Fraunhofer IIS社製のコーデックエンジンを採用している。録音時間は、Pentium-233MHz、24倍速のCD-ROMドライブを使用し、128kbpsのデータレートでエンコードする場合で、演奏時間の約6分の1という。一方圧縮したデータの容量は、MP3/WMAが1分間につき約1MBで、WAVEが1分間につき約10MBとなる。エンジン部分に変更はないので、エンコード速度は前作とほぼ同じ。

『MP3 BeatJam X-TREME』は、楽曲のエンコードや再生、タイトル/アーティスト名や曲順の編集のために、“メインプレーヤー”というユーザーインターフェースを用意する。また、エンコード/再生など機能を絞るかわりに、フレームの面積を小さくした“ミニプレーヤー”を用意する。こちらは、スキン(フレームのデザイン)を変えることができ、新バージョンではスキンのデータをデフォルトで20種類を用意する。プレーヤーの新機能は、10段階の周波数帯域を操作できるグラフィックイコライザーと、ステレオに対応したスペクトラムアナライザーなど。

ミニプレーヤーの例 ミニプレーヤーの例



前バージョンのCD-R/RWのライティング機能を拡張し、従来のCD-DA形式に加え、MP3/WMA形式のファイルをそのまま焼き込むこともできるようになった。また、タイトル/アーティスト名などのデータを、同社のラベル作成ソフト『ラベルマイティ』に渡し、CD/MDのラベルが作成できる。新たに光デジタル出力端子をサポートするので、MDレコーダーを接続し、デジタル録音を行なうこともできる。

同社は『MP3 BeatJam X-TREME』の発売にあわせ、MP3 BeatJamと音楽の既存の情報サイト“BeatJam サイト”のコンテンツを増やす予定。新譜やライブ情報など音楽周辺情報を掲載するほか、再生プレーヤーのスキンを作成できるソフトをフリーで配布したり、最新のデザインのスキンをダウンロードできるコーナーを設ける予定という。

ジャストシステムビジネスオーナーの竹内基氏 ジャストシステムビジネスオーナーの竹内基氏



同社ビジネスオーナーの竹内基氏は、MP3 BeatJamシリーズの今後の展開を紹介した。それによると、2000年秋をめどに、インターネット音楽配信サービスからダウンロードした楽曲を管理/再生する機能を、新たに追加する予定という(販売/配布の形態は未定)。音楽配信方式はインターネット音楽配信サイトによって異なるが、当初はWindows Media Technologyに対応する見込みだ。さらに、同ソフトで管理する音楽データを、著作権保護システム対応のシリコンーディオプレーヤーに転送する機能を追加することも予定している。

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