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NEC、世界最速のベクトル型スーパーコンピューターを発売

2000年06月06日 00時00分更新

文● 編集部

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日本電気(株)は6日、商用のベクトル型スーパーコンピューターでは世界最高性能に強化したという『SX-5シリーズ』の販売を、世界各国において同日開始すると発表した。また、科学技術計算用のHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)サーバー『SX-5S』や両機種に共通する周辺装置およびソフトウェアの機能も強化した。

『SX-5シリーズ』
『SX-5シリーズ』



SX-5シリーズでは、クロックサイクルタイムを3.2n(ナノ)秒と従来より25パーセント高速化することにより、1CPUあたりの最大性能で世界初の10GFLOPSを達成したという。これにより、CPUを512台搭載した最大モデルの最大性能は5TFLOPS(5120GFLOPS)となった。主記憶には128MbitのシンクロナスDRAMを採用し、1ノードあたり最大256GBの共有メモリーを実現。これも世界最大容量であるという。SX-5Sの最大主記憶容量は従来の2倍の32GB。加えて全モデルでの1CPUあたりのベクトルレジスター容量も2倍に増大した。『N7798』ディスクアレイ装置(ファイバーチャネル接続タイプ)の最大容量も従来の2倍の1装置あたり563GB。新たに大規模テープライブラリー装置として、『StorageTek』の最大容量27TB(テラバイト)タイプをサポートする。

統合プログラム開発環境『PSUITE』に、並列プログラムに対応したデバッガー『TotalView』や並列処理対応プログラム測定ツール『Vampir』を提供する。共有メモリー並列処理向けツール『OpenMP』のCおよびC++言語対応版も追加した。

なお、レンタル料金と出荷時期は次のとおり。SX-5シリーズは月額390万円からで10月出荷。SX-5Sは月額170万円からで10月。N7798ディスクアレイ装置は月額24万円からで7月。TotalViewは月額2万円からで7月。Vampirは月額8000円からで9月。OpenMP C/C++は月額1万円からで12月となっている。

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