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アドビシステムズ、ベクトルグラフィックスツールの最新版『Adobe Illustrator 9.0 日本語版』を発売

2000年06月02日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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アドビシステムズ(株)は、ベクトルグラフィックスツール『Adobe Illustrator 9.0 日本語版』を7月中旬に発売する。グラフィックデザイナーやウェブデザイナー、グラフィックを利用するビジネスユーザー向けのグラフィックスツールで、ウェブ用の画像を作成するための機能が強化されている。

『Adobe Illustrator 9.0』パッケージ
『Adobe Illustrator 9.0』パッケージ



Illustrator 9.0では、作成した画像を、ベクトルベースのFlash shockwave(SWF)ファイルやSVGファイル形式で出力できるようになった。SWFファイルを書き出す際は、“レイヤーをFlashファイル内の別々のフレームにする”“レイヤーを別々のFlashファイルにする”“一つのFlashファイル”から選択できる。

また、“Web用に保存”機能で、ベクトルベースの画像をGIFやJPEG、PNGといったウェブ用のラスターファイル形式に最適化して出力できる。ファイルを保存する際、1つの画像に対して異なる減色や圧縮を施したウェブ用の最適化設定を同時に3種類作成し、プレビュー画面でオリジナル画像と最適化された画像を比較することが可能。

新規ファイルを作成する際には、カラーモードを“CMYKカラー”または“RGBカラー”から選択するウインドーが表示される。RGBカラーを選ぶと、RGBカラーモードで作業を行なえる。この場合、RGBのカラーパレットを“Webカラーのみ”に設定すると、ウェブセーフカラーのみを選択できるようになる。

作成中の画像を、ピクセルデータに変換した状態でプレビューできる“ピクセルプレビュー”や、ひとつのレイヤー上にあるすべてのオブジェクトを、個別のレイヤーに分配できる“レイヤーに分配”を搭載する。また、テキストやオブジェクトに合わせて、長方形や楕円形の“ライブシェイプ”を追加できる。このライブシェイプを利用して、テキストやオブジェクトのサイズを任意に変更することが可能。

透明効果機能も追加された。透明度の設定により、オブジェクトに透かし文字やフェード、ソフトシャドウといった透明効果を追加できる。透明度設定は、テキストにも適用可能。透明効果は、オブジェクトの位置を移動させてもそのまま反映される。グラデーションメッシュやビットマップデータなどにも透明度を設定できる。

複数のオブジェクトに透明度を設定できる
複数のオブジェクトに透明度を設定できる



また、レイヤーパレット上にサムネイル表示機能が追加された。“ネストレイヤー”機能により、レイヤーの中にサブレイヤーを持たせて、レイヤーの組み合わせを階層構造で管理できる。

レイヤーパネルで、レイヤーの組み合わせを確認できる
レイヤーパネルで、レイヤーの組み合わせを確認できる



そのほか、選択したパス上のポイントを減らして単純化し、パスのファイルサイズを小さくできる。キーボードショートカットの設定をカスタマイズすることも可能。

Macintosh版とWindows版が用意されており、対応OSはMac OS 8.5以降、またはWindows 95/2000/NT4.0。同社オンラインショップサイト“アドビストア”での価格は、それぞれ7万9500円。アップグレード版のアドビストア価格はそれぞれ2万5000円。

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