日本アイ・ビー・エム(株)は30日、モバイル向けB5サイズノートパソコン『ThinkPad
240X』4モデルと、個人向けノートパソコン『ThinkPad iシリーズ』3機種3モデルを発表した。モバイル
インテルCeleron-450MHzを搭載したThinkPad 240Xの価格は19万9000円からで、出荷は6月中旬。モバイルCeleron-500MHzを搭載したThinkPad
i Series 1200の価格はオープンだが、IBM PC Direct価格は18万9800円で、6月上旬出荷予定となっている。
『ThinkPad 240X』――初のモバイルPentium III搭載モデルを用意
ThinkPad 240Xでは、モバイル インテルCeleron-450MHzを搭載したモデルと、モバイルPentium
III-500MHzを搭載したモデルを用意。さらにそれぞれWindows 98SEとWindows
2000をプレインストールした、計4モデルがある。
主な仕様を以下に示す。
モデル名 |
2609-51J/52J |
2609-61J/62J |
CPU |
モバイル インテルCeleron-450MHz |
モバイルPentium III-500MHz |
チップセット |
440MX |
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メモリー |
64MB(PC100 SDRAM、最大192MB) |
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ビデオチップ |
米Silicon Motion 社 LynxEM+(AGP接続、ビデオメモリー2MB) |
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液晶ディスプレー |
800×600ドット10.4インチTFT |
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HDD |
12GB |
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インターフェース |
シリアル、パラレル、外部ディスプレー、PS/2ポート、USB、外部FDD、56kbpsモデムポート、IrDA(V1.1準拠)、PCカードスロットType II(CardBus) |
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サイズ |
横260×奥行き202×高さ26.6mm(突起部除く) |
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重さ |
1.35kg(標準バッテリー) |
1.49kg(大容量バッテリー) |
OS |
Windows 98SE(51J)/Windows 2000(52J) |
Windows 98SE(61J)/Windows 2000(62J) |
価格 |
19万9000円(51J)/21万2000円(52J) |
24万9000円(61J)/26万2000円(62J) |
出荷予定 |
6月中旬(51J)/7月下旬(52J) |
6月中旬(61J)/7月下旬(62J) |
モバイルインテルCeleron搭載モデルは標準バッテリーだが、モバイルPentium III搭載モデルは大容量バッテリーが同梱される。バッテリー駆動時間は、それぞれ2時間と4.2時間となっており、モバイルインテルCeleron-400MHzを搭載した前モデルから、回路やソフトウェアのチューニングによって約2割程度増加したとしている。
『ThinkPad i Series』
ThinkPad i Seriesには、1024×768ドット13.3インチTFT液晶ディスプレー、CPUにモバイルインテルCeleron-500MHzを搭載しながら、実売19万円前後というA4サイズのバリューモデル『ThinkPad i Series 1200』、同時に発表されたThinkPad 240Xと同等の仕様のB5サイズモデル『ThinkPad i Series 1124』、ThinkPad 570のi Series仕様にした大画面の薄型A4サイズモデル『ThinkPad i Series 1157』の3機種3モデルが発表された。また今後は、同社の個人向けノートパソコンのブランドを“ThinkPad i Series”という1つのブランドに統合し、ソフトウェアやボディーカラーも統一していくとしている。
『ThinkPad i Series 1157』 |
ボディーカラーは、4月に発表された『ThinkPad i Series 1486』などと共通の、“ソフト・ブラック・メタリック”とブラックのツートンカラーに統一されている。i
Seriesの売り物である付属ソフトウェアでは、オフィススイート『ロータス
スーパーオフィス2000』、地図ソフト『ProAtlas2000スペシャルエディション』(東京、横浜、名古屋、大阪のデータのみ)、翻訳ソフト『インターネット翻訳の王様POWER+王様の辞書』、ホームページ作成ソフト『ホームページ・ビルダー2001』、画像編集ソフト『デジカメの達人
2000』などが付属。また、音声認識ソフトは『ViaVoice Proミレニアム』が付属し、ViaVoiceに対応した『VoiceATOK3
for ViaVoice』、『筆ぐるめ Ver.7.0 ViaVoice/WorkPad対応版』、『JRトラベルナビゲーター
ViaVoice対応版』も同梱されている。
『ThinkPad i Series 1200』 |
またThinkPad 1200では、i Seriesとして初めてIEEE1394ポート1つを備え、これにDVカメラを接続して、DVの再生、編集、キャプチャーが行なえる『Motion
DV Studio』が添付される。松下電器産業(株)、ソニー(株)など5社14モデルのDVカメラについて動作検証を実施したという。このソフトウェアはほかのi
Seriesにも添付されており、PCカードタイプのIEEE1394インターフェースカードをオプションとして用意するとしている。従来からソフトウェアが充実していたi
Seriesだが、今回からDV編集ソフトが加わり、個人向けとしてよりお買い得感が増したといえる。
各モデルの主な仕様と出荷時期は以下の通り。
モデル名 |
1200(1161-264) |
1124(2609-53J) |
1157(2644-DA7) |
CPU |
モバイルインテルCeleron-500MHz |
同450MHz |
同500MHz |
チップセット |
440MX |
440BX |
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メモリー |
64MB(PC100 SDRAM、最大256MB) |
64MB(PC100 SDRAM、最大196MB) |
64MB(PC100 SDRAM、最大320MB) |
グラフィックチップ |
SMI LynxEM4+(PCI接続、ビデオメモリー4MB) |
SMI LynxEM+(AGP接続、ビデオメモリー2MB) |
米NeoMagic社 MagicMedia 256AV(AGP接続、ビデオメモリー2.5MB) |
液晶ディスプレー |
1024×768ドット13.3インチTFT |
800×600ドット10.4インチTFT |
1024×768ドット13.3インチTFT |
HDD |
12GB |
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インターフェース |
パラレル、外部ディスプレー、PS/2ポート、USB×2、56kbpsモデムポート、PCカードスロットType III(CardBus、ZVポート対応)、IEEE1394 |
シリアル、パラレル、外部ディスプレー、PS/2ポート、USB、外部FDD、56kbpsモデムポート、IrDA(V1.1準拠)、PCカードスロットType II(CardBus) |
シリアル、パラレル、外部ディスプレー、PS/2ポート、USB、外部FDD、56kbpsモデムポート、IrDA(V1.1準拠)、PCカードスロットType II×2(CardBus、ZVポート対応) |
その他 |
FDD(USB接続)はオプション |
― |
最大24倍速CD-ROMドライブを内蔵するウルトラベースが付属 |
サイズ |
幅313×奥行き252×高さ36mm |
横260×奥行き202×高さ26.6mm(突起部除く) |
幅300×奥行き240×高さ28mm(本体のみ) |
重さ |
2.77kg |
1.36kg |
1.8kg(本体のみ) |
OS |
Windows 98SE |
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価格 |
オープン |
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IBM PCダイレクト価格 |
18万9800円 |
18万8000円 |
24万9800円 |
出荷時期 |
6月上旬 |