このページの本文へ

サン、セキュリティー機能を強化したOS『Trusted Solaris 7 日本語版』を発表

2000年05月25日 00時00分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

サン・マイクロシステムズ(株)は25日、『Trusted Solaris 7 日本語版』オペレーティング環境の出荷を5月下旬に開始すると発表した。同製品は、『Solaris 7』のセキュリティー機能を強化したもの。ほとんどすべてのセキュリティーポリシーの実現が可能という。既存のSolarisネットワーク環境のファイアーウォールや中核の管理システムなどに部分的に付加することで、システム全体の運用面での抗堪性を高めることが可能という。

セキュリティー機能は、次の5つの機能を中心に強化されている。
ファイルシステムでは、プログラム実行時の権限を指定することで、不必要な情報資源へのアクセスを制限する。システムで発生するイベントを監査する。ファイルディレクトリーシステムを情報の機密性に対応して配置することも可能。
システム管理では、システム管理者の権限を細分化し、万能の特権ユーザーを排除した。ネットワーク環境でのセキュリティーをNIS+ネーミングサービスで集中管理する。ユーザーのセキュリティー特性をグループ化し、セキュリティー管理を簡素化した。
デスクトップ環境では、セキュリティーが確保された状態であることをウィンドウに表示するようにした。機密レベルの異なるウィンドウ間でのドラッグ&ドロップを禁止する。
ネットワーク機能では、各種のセキュリティー通信プロトコルをサポートし、ネットワーク上のセキュリティーオペレーティング環境間でのセキュリティーを維持するようにした。Network File System(NFS)で接続されたリモートのTrusted Solarisシステムのファイルに対しても、ローカルなファイルのセキュリティー体系に基づくアクセスが可能。
印刷時には、機密レベルに応じたプリントキューやプリンターの選択が可能。

価格は、シングル・ユーザー・ライセンスが7万1000円、サーバー・ライセンス(1~4CPU)が66万5000円など。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン