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オートデスク、3次元合成/ペイントツール『combustion』を発表――『paint』と『effect』の機能を統合

2000年05月25日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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オートデスク(株)のディスクリート部門は25日、プロ向け3次元合成/ペイントツール『combustion(コンバッション)』を発表した。ペイント・エフェクトアニメーション作成ツール『paint*』とビジュアルエフェクトツール『effect*』の機能を統合した製品で、インターフェースは同社のエフェクトシステム『inferno*』ライクなものを採用した。

 『combustion』の画面例。combustionとは、燃焼の意
『combustion』の画面例。combustionとは、燃焼の意



『combustion』は、前2製品と異なる新しいアーキテクチャーを採用した。これにより、RAMキャッシング技術によるイメージキャッシングの高速化や、マルチプロセッサーのサポートなどが実現されている。

また今回、ペイントと3次元合成機能を統合したことで、ユーザーはどちらの作業かを意識することなくイメージを作成することができるという。“合成のネスト化”により、複数のレイヤーをグループ化した上で、一連の画面にエフェクトをかけたり複数回の合成作業が行なえる。

そのほかの特徴は、レゾリューションに依存しないベクトルベースでのペイントアニメーション、3次元空間でのアニメーション合成、レンダリング中の操作を可能にするバックグラウンドレンダリング、ネットワークレンダリング――など。

サポートする主なファイルフォーマットは、動画ではQuickTime/AVI、静止画ではBMG/JPEG/Photoshop/EPS。ノンリニア編集システム『edit*』を始めとする同社の映像編集ツールや、3DCGアニメーションソフト『3D Studio MAX』との連携が可能で、例えば『combustion』を使って『3D Studio MAX』のRPFファイルに対して合成効果を与えたり、『3D Studio MAX』のアニメーションテクスチャーを作成したりすることもできる。

対応OSはWindows 95/98/NT4.0/2000または、MacOS8.5以上。英語版『combustion』に英語のマニュアルが付いたパッケージで7月中旬に発売し、価格は49万8000円。日本語マニュアルセットを8月中旬に発売し、価格は5万円。発売後6ヵ月で500本の販売を見込む。

なお、『paint*』『effect*』の販売は6月30日で終了する。2製品のユーザーには、『combustion』乗り換えの優待プログラムを用意する。

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