システム・インテグレーション(株)(S.I.)、ケイディディ(株)、および(株)KDDコミュニケーションズ(KCOM)は23日、特許情報検索・閲覧サービスの商用化実験に関する覚書を締結し、6月中に実験を開始すると発表した。S.I.が、特許情報を不特定多数のユーザーに理解しやすい内容に変換し、その特許を多種多様な業種において利用できるようにカスタマイズした事例を“パテンシャル* ・コンテンツ”として提供する。これには“ビジネスモデル特許”が含まれる。ユーザーはKDDデータセンターに設置したS.I.のサーバーにアクセスすることで、特許情報を有料で検索・閲覧できる。決済にはKCOMが提供する小額電子決済サービス“ミリセント”を利用する。このサービスによりユーザーは特許検索を柔軟かつ簡便に行なえるようになるだけでなく、新しいアイデアやビジネスソースを発見する機会が得られるとしている。
* パテンシャル:パテント(特許)とポテンシャル(潜在能)の造語で、特許の潜在能力を引き出す情報群のこと。
6月中に商用化実験を開始し、その後、サービスの提供内容の検証や需要動向調査などを行なった後、準備が整った機能から順次、本格サービスを提供していくという。