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【INTERVIEW】DOSからNTFSファイルシステムの読み書きができるソフトなどを出荷している、Winternalsのエドウィン・ブラスク社長に訊く

2000年05月17日 00時00分更新

文● 編集部 高島茂男

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Windows NTのNTFSファイルシステムは、通常DOSやWindows 95/98からFATシステムと同様に扱うことができない。米Winternals社は、NTFSファイルシステムをFATシステムと同様にアクセスでき、読み書きできるようにするソフトウェアなどを出荷している。

今回、その米Winternals社のエドウィン・ブラスク(Edwin Brasch)社長が来日したので、アスキー社内でお話を伺った。

Winternalsのソフトウェアは、日本では(株)エージーテックが英語版を扱っており、5月から順次日本語版も発売するという。

プロフェッショナルに特化した製品群

――御社について教えてください

ブラスク「この世界では有名な2人なのですが、“Dr. Dobb's Journal”への寄稿や“Inside Windows 2000”の著者であるMark Russinovich博士と、同じく“Dr. Dobb's Journal”の編集者であるBryce Cogswell博士の2人が“Systems Internals”というフリーソフトウェアのダウンロードサイトを立ち上げています」

「そこで提供されているフリーソフトウェアは、とてもよいもので、利用者からお金を払ってもいいから、より高機能な製品を提供してほしいなどの要望があります。それならば、フリーの製品を強力にして、サポートもつけてビジネスにしようということで、設立されたのがこのWinternalsです。2人とも設立者になっています」

「'98年9月にわたしを含めた3人で立ち上げ、現在26名の会社になりました」

Winternalsのエドウィン・ブラスク社長(左)と、エージーテックの代表取締役である棚橋善夫氏
Winternalsのエドウィン・ブラスク社長(左)と、エージーテックの代表取締役である棚橋善夫氏



――どのような製品を出荷しているのでしょうか?

ブラスク「異なるファイルシステムにアクセスできたり、クラッシュしたときのリカバリーできる製品を出しています。企業向けの製品群になっています」

棚橋「日本では4月に英語版を発売しました。ほとんど日本語は通るのですが、インターフェースを日本語にするなどした日本語版を5月から順次発売していきます」

ブラスク「日本はWindows NTの比率が高い国なので、売上げは伸びていくと思います」

棚橋「ウェブサイトでの販売が中心になっています。一部の販売店でも扱っています。チャネルの扱いは検討中です。アメリカで必要とされている製品は、日本でも必要とされると思います」

「リナックス? ノー」

――今後どのような製品を出荷するのか教えてください

ブラスク「(しゃべれないよとポーズをとる)年に4つぐらい、新しい製品を出していく予定です。最近だと、TCPView ProfessionalというTCP/IPをモニタリングするツールをアナウンスしました」

――Windows NT/2000以外のプラットフォームの製品を出す予定はありますか?

「リナックス? ノー。製品は企業向けに限定しているので、コンシューマー向けOSの製品も出す予定はありません」

――ありがとうございました

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