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ソニー、デスクトップPC“バイオR”、“バイオMX”、“バイオL”、“バイオJ”の新製品を一斉に発表

2000年05月16日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ソニー(株)は、デスクトップPC“バイオR”、“バイオMX”、“バイオL”、“バイオJ”の新モデルをそれぞれ発表した。Windows 2000 Professionalをプレインストールしたモデルも追加されている。

バイオR

バイオRシリーズは、PC上での映像の楽しみかたを追求したマイクロタワー型デスクトップPC。TV番組をMPEG-2フォーマットで録画し、PC上で再生/管理できるソフト『Giga Pocket』や、ビデオ編集ソフト『DVgate』、ビデオメールソフト『Smart Capture』を搭載している。今回発表したのは、『PCV-R73K』、『PCV-R63K』、『PCV-R53』の3モデルで、6月10日発売。

マイクロタワー型デスクトップPC“バイオR”。本体デザインは従来モデルとほぼ同じだが、ハードウェアはフルモデルチェンジとなっている
マイクロタワー型デスクトップPC“バイオR”。本体デザインは従来モデルとほぼ同じだが、ハードウェアはフルモデルチェンジとなっている



新設計のTVチューナー内蔵MPEG-2リアルタイムエンコーダーボードを搭載している。インターレース方式の映像のギザギザ感を低減する“インターレース補間フィルター”を採用し、PC用のディスプレーでTV画像を見る際に、画面が滑らかに表示されるという。また、外部アナログ入力によるTV番組録画時の画質を向上させる“録画3次元デジタルノイズリダクション”を採用している。

『Giga Pocket』は、録画した映像“ビデオカプセル”を他のバイオPCで再生できるMPEG-2再生用のポータブルプレーヤーソフト『PicoPlayer』を搭載する。また、MPEG-2形式の映像をAVI形式に変換できる機能が追加された。

さらに、映像素材をランダムに合成してビデオクリップを作成できる映像編集ソフト『MovieShaker』、Adobe Premiere用の同社オリジナルエフェクトプラグイン『SoftSPARKLE』が付属する。

3モデルとも、CD-ROM読み込み32倍速/CD-RW読み込み20倍速/CD-R書き込み8倍速/CD-RW書き込み4倍速のCD-RWドライブを装備する。インターフェースは、本体背面部に、キーボード、マウス、シリアル、パラレル、USB、オーディオ入力、ヘッドホン出力、ディスプレー出力、MIDI/ゲーム、モデム用モジュラージャック×2、i.LINK(S400)、MPEG-2リアルタイムエンコーダーボード用入出力端子、本体前面部に、USB、i.LINK(S400)、MPEG-2リアルタイムエンコーダーボード用入力端子をそれぞれ装備する。PCカードスロットはTypeII×1(CardBus対応)で、56kbpsモデム(V.90/K56flex対応)を内蔵する。また、『PCV-R73K』と『PCV-R63K』は、100BASE-TX/10BASE-T対応のネットワークコネクターを装備している。本体サイズは幅220×奥行き394×高さ352mm、重量は12kg。

『PCV-R73K』は、CPUにPnetium III-866MHzを採用し、128MBのメモリー(SDRAM)と40GBのHDD(Ultra-ATA/66対応)を搭載する。HDDへの映像録画時間は、高画質モード(MPEG-2 8Mbps)で約9時間40分、標準モード(MPEG-2 4Mbps)で約19時間、ビデオCDモード(MPEG1 1.41Mbps)で約52時間、DV(AVIファイル)で約2時間30分となっている。グラフィックアクセラレーターは米nVIDIA社製のnVIDIA TNT2 PROで、ビデオメモリーは16MB(SDRAM)。OSはWindows 2000 Professional。

15型XGA対応TFTカラー液晶ディスプレーが付属する『PCV-R73KL5』、TVチューナーを搭載した17型FDトリニトロンマルチスキャンCRTディスプレーが付属する『同TV7』、本体のみでディスプレーが付属しない『PCV-R73K』の3モデル。価格はいずれもオープンプライス。推定小売価格は、『同L5』が47万円前後、『同TV7』が43万円前後、本体のみが35万円前後。

『PCV-R63K』は、CPUにPnetium III-733MHzを採用し、128MBのメモリー(SDRAM)と30GBのHDD(Ultra-ATA/66対応)を搭載する。HDDへの映像録画時間は、高画質モードで約6時間45分、標準モードで約13時間20分、ビデオCDモードで約36時間20分、DVで約1時間45分となっている。グラフィックアクセラレーターは米nVIDIA社製のnVIDIA TNT2 PROで、ビデオメモリーは16MB(SDRAM)。OSはWindows 2000 Professional。

15型XGA対応TFTカラー液晶ディスプレーが付属する『PCV-R63L5』、TVチューナーを搭載した17型FDトリニトロンマルチスキャンCRTディスプレーが付属する『同TV7』、17型FDトリニトロンCRTディスプレーが付属する『同V7』の3モデル。価格はいずれもオープンプライス。推定小売価格は、『同L5』が37万円前後、『同TV7』が33万円前後、『同V7』が30万円前後。

『PCV-R53』は、CPUにCeleron-600MHzを採用し、128MBのメモリー(SDRAM)と30GBのHDD(Ultra-ATA/66対応)を搭載する。HDDへの映像録画時間は、高画質モードで約6時間45分、標準モードで約13時間20分、ビデオCDモードで約36時間20分、DVで約1時間45分となっている。グラフィックアクセラレーターはIntel 810チップセットに内蔵されており、ビデオメモリーは10~13MB(メインメモリーと共有)。OSはWindows 98 Second Edition。

TVチューナーを搭載した17型FDトリニトロンマルチスキャンCRTディスプレーが付属する『PCV-R53TV7』、17型FDトリニトロンCRTディスプレーが付属する『同V7』の2モデルがある。価格はいずれもオープンプライス。推定小売価格は、『同TV7』が25万円前後、『同V7』が22万円前後。

バイオMX

バイオMXシリーズは、デスクトップPC本体そのものに、MDデッキやFMチューナー、アンプ、DVD-ROMドライブなどを搭載したAV一体型デスクトップPC。今回発表したのは『PCV-MX2』1モデル。

AV一体型デスクトップPC“バイオMX”。キーボードにショートカットボタンを装備している
AV一体型デスクトップPC“バイオMX”。キーボードにショートカットボタンを装備している



DVDプレーヤーに、既存のヘッドホンで5.1chのサラウンドが楽しめる“ドルビーヘッドホン”機能を新たに搭載した。また、CDプレーヤーがCDテキスト/CDエクストラ規格に対応し、CDテキスト対応ディスクをドライブに挿入すると、そのテキストが自動的に表示される。さらに、従来モデルはCDの楽曲情報はインターネットを通じて取得していたが、今回のモデルではあらかじめHDD内に約6万7000曲のCD情報を収録している。また、DV編集ソフトとして、映像素材を手軽に編集できる『MovieShaker』、音声ファイルを読み込んで編集/エフェクト追加を行なえる『DigiOnSound Light』を搭載する。

CPUにPentium III-750MHzを採用し、64MBのメモリー(SDRAM)と30GBのHDD(Ultra-ATA対応)を搭載する。グラフィックアクセラレーターは米nVIDIA社製のnVIDIA TNT2 PROで、ビデオメモリーは16MB(SDRAM)。CD-ROM読み込み40倍速/DVD-ROM読み込み16倍速のDVD-ROMドライブを装備している。

インターフェースは、本体前面部にヘッドホン出力(金メッキ端子)、i.LINK(S400)、USB、本体背面部にi.LINK(S400)、USB、キーボード、マウス、ディスプレー出力、プリンター、シリアル、モデム用モジュラージャック、光デジタルオーディオ入出力、ライン出力、PCオーディオ入力、ビデオ出力、スピーカーコネクター、FMアンテナコネクターをそれぞれ装備する。PCカードスロットはTypeII×1(CardBus対応)、56kbpsモデム(V.90/K56flex対応)を内蔵する。本体サイズは幅188×奥行き374×高さ355mm、重量は12kg。OSはWindows 98 Second Editionをプレインストールする。

15型TFT液晶ディスプレーが付属する『PCV-MX2L5』、TVチューナーを内蔵した17型FDトリニトロンマルチスキャンCRTディスプレーが付属する『PCV-MX2TV7』、17型FDトリニトロンマルチスキャンCRTディスプレーが付属する『PCV-MX2V7』の3モデルが用意されている。価格は3モデルともオープンプライス。推定小売価格は、『PCV-MX2L5』が34万円前後、『同 TV7』が30万円前後、『同 V7』が27万円前後。5月27日発売。

バイオL

バイオLシリーズは、省スペース型デスクトップPC。今回発表したのは『PCV-L750/BP』、『PCV-L550/BP』、『PCV-L350/BP』、『PCV-L450G』の4モデルで、すべての液晶ディスプレーを15型に統一している。

省スペース型デスクトップPCの“バイオL”
省スペース型デスクトップPCの“バイオL”



『PCV-L450G』は、バイオRシリーズでおなじみのTV番組録画/再生/管理ソフト『Giga Pocket』と、TVチューナー内蔵のMPEGリアルタイムエンコーダーボードを搭載し、PC画面でTVを楽しめるようになった。番組のタイマー録画やCD-Rへの書き出しが可能で、専用の赤外線リモコンも付属する。CPUにCeleron-600MHzを採用し、64MBのメモリー(SDRAM)と30GBのHDD(Ultra-ATA対応)を搭載する。HDDへの映像録画時間は、高画質モード(MPEG-2 8Mbps)で約6時間35分、標準モード(MPEG-2 4Mbps)で約13時間、ビデオCDモード(MPEG1 1.41Mbps)で約35時間30分となっている。読み込み20倍速/書き込み4倍速のCD-RWドライブと、専用の15型液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)を装備する。6月3日発売。

『PCV-L750/BP』は、CPUにPentium III-700MHzを採用し、128MBのメモリー(SDRAM)と30GBのHDD(Ultra-ATA対応)を搭載する。読み込み20倍速/書き込み4倍速のCD-RWドライブと、専用の15型液晶ディスプレー(1280×960ドット/1677万色)を装備する。Microsoft Office 2000 Prosonalをプレインストールする。6月17日発売。

『PCV-L550/BP』は、CPUにPentium III-650MHzを採用し、64MBのメモリー(SDRAM)と30GBのHDD(Ultra-ATA対応)を搭載する。読み込み20倍速/書き込み4倍速のCD-RWドライブと、専用の15型液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)を装備する。Microsoft Office 2000 Prosonalをプレインストールする。6月17日発売。

『PCV-L350/BP』は、CPUにCeleron-600MHzを採用し、64MBのメモリー(SDRAM)と20GBのHDD(Ultra-ATA対応)を搭載する。CD-ROM読み込み24倍速/DVD-ROM読み込み4.8倍速のDVD-ROMドライブと、専用の15型液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)を装備する。Microsoft Office 2000 Prosonalをプレインストールする。6月3日発売。

4モデルとも、グラフィックアクセラレーターはカナダのATIテクノロジーズ社製のRAGE 128 PRO 4XLで、ビデオメモリーは8MB(SDRAM)。インターフェースは、本体背面部にキーボード、付属ディスプレー専用ディスプレー出力、シリアル、パラレル、USB、オーディオ入出力、ディスプレー出力、モデム用モジュラージャック×2、i.LINK(S400)、本体前面部にi.LINK(S400)、マイク入力、USB、ヘッドホン出力をそれぞれ装備する。PCカードスロットはTypeII×1(CardBus対応)、内蔵モデムは56kbps(V.90/K56flex対応)。メモリースティックスロットを装備する。本体サイズは幅280×奥行き335×高さ90mm、重量は5.4kg。OSはWindows 98 Second Editoin。

価格はオープンプライスで、推定小売価格は、『PCV-L750/BP』が35万円前後、『PCV-L550/BP』が30万円前後、『PCV-L350/BP』が25万円前後、『PCV-L450G』が28万円前後。

バイオJ

バイオJシリーズは、本体および付属のキーボード、スピーカーを専用に設計したエントリーモデルのデスクトップPC。今回発表するのは『PCV-J11V5』1モデルで、6月3日発売。

“バイオJ”。本体デザインは既存モデルとほぼ同じだが、CD-ROMのスイッチの位置が若干移動した
“バイオJ”。本体デザインは既存モデルとほぼ同じだが、CD-ROMのスイッチの位置が若干移動した



CPUにCeleron-600MHzを採用し、64MBのメモリー(SDRAM)と、20GBのHDD(Ultra-ATA対応)を搭載する。40倍速CD-ROMドライブと3.5型FDD(1.44MB/1.2MB/720KB)を装備し、56kbpsモデム(V.90/K56flex対応)を内蔵する。インターフェースは、キーボード、マウス、シリアル、パラレル、USB×2、オーディオ入力、ヘッドホン出力、ディスプレー出力、MIDI/ゲーム、モデム用モジュラージャック×2、i.LINK(S400)×2。

ディスプレーは、15型トリニトロンマルチスキャンCRTディスプレー(1024×768ドット/1677万色)。本体サイズは、幅170×奥行き366×高さ306mm、重量は8.5kg。OSはWindows 98 Second Edition。価格はオープンプライスで、推定小売価格は13万円前後。初心者ユーザー向けに、ソニーコミュニケーションネットワーク(株)の運営する“So-net”の入会金無料および3ヵ月無料特典が付く。

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