The Open Groupは15日(米国時間)、商用UNIXではデファクトスタンダードとなっているツールキットの『Motif』について、オープンソースライセンスの元でソースコードを公開すると発表した。具体的には、『Open
Motif』と呼ばれる、オープンソース版のMotifが公開され、同グループが新しく定義した“The
Open Group Public License”に基づいてライセンスされる。これにより、LinuxやFreeBSDといったオープンソースプラットフォームで利用する場合には、(Motifの)使用や(Motifを使った)プログラム開発、(Motifの)配布に際して、一切のロイヤリティー(著作権使用料)が発生しないとされている。
この発表を受けてIntegrated Computer Solutions社は、このOpen Motifを、さまざまなLinuxディストリビューション上でコンパイルテストを実施し、その結果と、コンパイルされたバイナリコードを公開した。それによると、『Corel
LINUX』(Intel版)、『Mandrake Linux』(Intel版)、『Red Hat Linux』(Intel版、SPARC版、Alpha版)、『Slackware』(Intel版)、『Storm
Linux 2000』(Intel版)、『SuSE』(Intel版)、『TurboLinux』(Intel版)、『Linux PPC
2000』(PowerPC版)については、いずれもコンパイル、バイナリ作成に成功したという。同社では、“Open
Motif Everywhere”として、それらのソースコードとバイナリを公開している。