日本電気(株)は、個人向けのデスクトップパソコン『VALUESTAR』シリーズのラインナップを一新し、新モデルの発売を開始した。出荷はモデルによって異なるが、CRTモデルで5月18日からなどとなっている。今モデルからモデル名(愛称)の変更を行ない、名称から製品の特徴が把握できるようになっている。また、携帯電話との連携を図り、iモード上でアドレス帳やデジカメ画像を閲覧する機能などを装備した。価格はすべてオープンプライス。
シンプルでわかりやすいモデル名を採用
VALUESTARシリーズは従来、PC98-NXシリーズとして、“VALUESTAR NX”の名称を与えられてきた。今モデルからはユーザーに浸透したVALUESTARの名称を前面に押し出し、また製品の特徴をモデル名に盛り込むことで、わかりやすいモデル名に変更されている。デスクトップタイプのVALUESTARには、“TVモデル”“省スペースLCDモデル”“省スペースCRTモデル”の3つがラインナップされていた。今モデルでは、それぞれ『VALUESTAR T』『VALUESTAR C』『VALUESTAR E』と名称が改められ、シンプルながら製品の特徴が一目で理解できるように配慮されている。
また同様に、一体型の“VALUESTAR NX sinplem”からは“NX”の文字が取れ、『VALUESTAR sinplem』という名称に変更された。
携帯電話との連携を強化、iモードでスケジュール確認も
VALUESTAR全モデルに共通する新機能として、携帯電話との連携が図られている。iモードに対応したサービスとしては、デジタル画像をiモードに送信し、待ち受け画面に利用できる機能が備わった。また、『Microsoft Outlook』のスケジューラーとアドレス帳をiモードで確認することも可能だ。これらの機能は、同社のインターネットサービスであるBIGLOBEの“らくらくピクチャー・ミニ for iモード”を利用するもの。いずれの機能も、Office 2000搭載モデルでのみ利用が可能。なお、データの転送に必要なソフト『携帯電話／i』は、Office 2000搭載モデルにCD-ROMで添付されている。
以上のサービスは月額150円。利用に際しては、BIGLOBEの会員である必要がある。サービス開始は18日から。
このほか、携帯電話のメモリーを編集するソフト『携快電話2001N』が、全モデルにCD-ROMで添付されている。同ソフトを利用することで、メール/電話帳/着メロの編集が可能になる。なお、携帯電話(PDC、cdmaOne)との接続ケーブル(USB)は別売で、価格は7800円。18日に出荷を開始する。
省スペースモデルでは曲線を多用したデザインを採用
VALUESTARで採用されている省スペース型ボディー(除くVALUESTAR E、sinplem)では、曲線を多用した“ソフト シェル シェイプ”を取り入れている。ボディーカラーには新色のアスターメタリック(紫系色)とラベンダーホワイト(乳白色系)が用いられている。液晶ディスプレーモデル（CおよびT）では、全モデルにワイヤレスキーボード/マウスを採用し、ディスプレー下部にキーボードが収納できるようにデザインされている。入出力関連ではIEEE-1394端子を標準装備したほか、光オーディオ出力端子も搭載するなど、AV関連の強化を図っている。
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| “ソフト シェル シェイプ”を取り入れた、VALUESTAR C『VC733J/3FD』(15インチ液晶モデル) |
記録メディアとしては、VALUESTAR CとVALUESTAR Tの全モデルにCD-R/RWドライブを標準で装備。また、VALUESTAR
Cの最上位機種とVALUESTAR TではDVD-ROMの再生も可能となっており、擬似5.1chサウンド再生機能も備えている。その他、VALUESTAR
Tではテレビ番組の録画/再生を行なうソフト『MGI PURE DIVA for NEC』をプリインストールしている。
VALUESTAR Cの最上位モデルである『VC733J/3FD』は、CPUにPentium III-733MHzを採用。30GBのHDD、64MBのメモリー(SDRAM)を搭載し、15インチのTFTカラー液晶(最大1024×768ドット、フルカラー)を付属する。OSはWindows
98SE。オフィススイートとしてOffice 2000 Personalを付属する。価格はオープンプライスで、予想実売価格は30万円弱。
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| TVモデルのVALUESTAR T『VT667J/3FD』は、高級感のあるステレオスピーカーを標準装備 |
主な添付ソフトウェアは、翻訳ソフト『翻訳アダプタII CROSSROAD』、メールソフト『PostPet
for Windows ver2.0jp』、ハガキ作成ソフト『筆王 平成12年編』、経路検索ソフト『駅すぱあと』、家計簿ソフト『てきぱき家計簿マム2
Plus』など。
その他、各モデルのスペックと価格は以下の通り。出荷開始は、VALUESTAR
EとVALUESTAR Cの14.1インチ液晶モデルが5月18日、VALUESTAR Cの15インチ液晶モデルが5月25日、VALUESTAR
Tが6月1日の予定。
VALUESTAR C （液晶ディスプレーモデル） |
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モデル名 |
CPU |
HDD |
メモリー |
LCD |
予想実売価格 |
VC733J/3FD |
P III-733MHz |
30GB |
64MB |
15インチ |
30万円弱 |
VC667J/3FD |
P III-667MHz |
30GB |
64MB |
15インチ |
20万円台半ば |
VC667J/3XD |
P III-667MHz |
20GB |
64MB |
14.1インチ |
20万円台前半 |
| VALUESTAR T （TVモデル） | |||||
モデル名 |
CPU |
HDD |
メモリー |
LCD |
予想実売価格 |
VT667J/3FD |
P III-667MHz |
30GB |
128MB |
15インチ |
30万円弱 |
| VALUESTAR E （CRTディスプレーモデル） | |||||
| モデル名 | CPU |
HDD |
メモリー |
CRT |
予想実売価格 |
VE866J/37D |
P III-866MHz |
30GB |
64MB |
17インチ |
30万円前後 |
| VE667J/37D | P III-667MHz |
30GB |
64MB |
17インチ |
20万円前後 |
VE56H/35D |
Celeron-566MHz |
20GB | 64MB |
15インチ |
15万円弱 |
VE56H/35C |
Celeron-566MHz |
20GB |
64MB |
15インチ |
15万円弱 |
VE56H/35B |
Celeron-533MHz |
15GB |
64MB |
15インチ |
10万円台前半 |
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| CRTモデルのVALUESTAR E『VE866J/37D』、VALUESTARシリーズとしては最も高性能のPentium III-866MHzを搭載する |
一体型のsimplemでは低価格モデルを用意
ディスプレー一体型の『VALUESTAR simplem』では、新たに低価格モデルがラインナップされた。従来は15インチ液晶モデルのみが用意されていたが、今回のモデルから12.1インチ液晶を搭載した低価格モデルを追加し、選択のバリエーションが広がった。なお、12.1インチ液晶モデルはCD-ROMドライブ、15インチ液晶モデルはDVD-ROMドライブを搭載している。15インチ液晶モデルでは、光オーディオ端子を装備したほか、擬似5.1chサウンド再生機能を搭載し、AV機能の強化を図っている。DVD-ROMドライブを搭載し、テレビ出力端子も備えているので、DVDメディアの映画作品などをテレビ画面で楽しむことができる。また、VALUESTAR Cなどで採用されたiモード連携の機能も取り入れられたほか、携帯電話のメモリー編集も可能になっている。
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| 15インチ液晶モデルのVALUESTAR simplem『VS650J/3D』 |
OSはWindows 98SEのみ。オフィススイートは、上位モデルの『VS650J/3D』ではOffice
2000 Personal、低価格モデルの『VS53H/3B』ではジャストシステムのJustsystem
Homeがプリインストールされている。その他のソフトには、省スペース型モデルと同様、『PostPet
for Windows ver2.0jp』『筆王 平成12年編『駅すぱあと』『てきぱき家計簿マム2
Plus』などが用意されている。
その他、各モデルのスペックと価格は以下の通り。出荷開始は6月1日の予定。
| VALUESTAR simplem | |||||
| モデル名 | CPU |
HDD |
メモリー |
LCD |
予想実売価格 |
VS650J/3D |
P III-650MHz |
12GB |
64MB |
15インチ |
27万円前後 |
| VS53H/3B | Celeron-533A MHz |
10GB |
64MB |
12.1インチ |
10万円台後半 |
