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コンパック、11MbpsのワイヤレスLAN製品を発表――ソフトウェアによるアクセスポイントも

2000年05月10日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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コンパックコンピュータ(株)は、IEEE802.11b HR規格に対応したデータ転送速度最大11MbpsのワイヤレスLAN製品『Compaq WLシリーズ』を発表した。PCカードタイプの『WL100』(1万9800円)、PCIカードタイプ『WL200』(2万1800円)、ソフトウェアアクセスポイント『WL300』(1万4800円)、ハードウェアアクセスポイント『WL400』(8万9800円)がある。出荷開始はWL400が6月下旬、それ以外は6月上旬となっている。

『Compaq WL100』
『Compaq WL100』



『Compaq WL200』
『Compaq WL200』


『Compaq WL400』
『Compaq WL400』



WLシリーズは、ワイヤレスLAN製品として標準的な、通信プロトコルIEEE802.11b HR、小規模データ通信システム規格ARIB STD-T66に準拠している。特にWL100とWL400については、11MbpsワイヤレスLAN製品の相互接続性の検証と認定を行なう業界団体“Wireless Ethernet Compatibility Alliance(WECA)”の認定を受け、“Wi-Fi(Wireless Fidelity)”(ワイ-ファイと発音する)ロゴを取得している。Wi-Fiロゴを付けた製品同士では、基本的な接続が行なえるという。

コンパックでは、日本国内で発売されている他社の製品との接続性もテスト中としているが、接続テストの結果を公開するかどうかは現時点では未定。

WL300とWL400は、無線ネットワークと既存の有線ネットワークをつなぐブリッジ機能を提供するアクセスポイントで、Windows 95/98/NT 4.0/2000に対応している。現在市場には、IEEE802.11b HRに対応したハードウェアアクセスポイント製品がある。これに対してWL300は、WL100またはWL200を装着したパソコンにインストールすることで、アクセスポイントの機能を低価格で実現するソフトウェア製品。

WLシリーズは、ワイヤレスLANカードを装着したパソコンだけでネットワークを組む“アドホックモード”と、アクセスポイントを使用して、既存ネットワークと接続する“インフラストラクチャモード”の2つの動作モードを備える。2つのモード共に、通信できる範囲は室内で90m(2Mbps時)、屋外で300m(2Mbps時)となる。1つのアクセスポイントに収容できるクライアント数は255で、複数のアクセスポイントを使ったローミング機能も持つ。

セキュリティー面では、ワイヤレスLANカード自身が持つMACアドレスやSSID(サービスセット識別子)によるアクセス制限が行なえるほか、データ自体も標準規格である40bitのWEP(Wired Equivalent Privacy)方式で暗号化されるなどの機能を備えている。また管理ツールや設定ユーティリティーソフトも付属する。

同社では今後、複数のクライアントとアクセスポイントをセットにしたパッケージの販売を予定している。

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