トレンドマイクロ(株)は27日、(株)フォーカスシステムズとセキュリティー製品開発において技術提携契約を結んだと発表した。同時に、オーストラリアで最大手の通信会社であるTelstra社と、ウィルス対策サービスで業務提携をしたことも発表した。
フォーカスシステムズとの提携は、カオス暗号化技術の分野を中心としたもの。インターネット上のセキュリティー需要に応える技術および製品の開発を目的としている。フォーカスシステムズが持つカオス暗号化技術に加え、安全強度が高い512ビット鍵技術や512Mbpsという高速な暗号化速度を活かし、トレンドマイクロのウィルス対策技術と融合させることで、ECやホームバンキング、イントラネット、ICカードなどのセキュリティー問題に応用していくという。両社では2000年第3四半期(7月～9月)に新製品技術を発表する予定。
また、Telstra社は、トレンドマイクロのウィルス対策監視サービス“eDoctor Global Network”への加盟を果たし、業務提携を行なった。今回の提携により、Telstra社はオーストラリアのアプリケーションプロバイダーを対象とした24時間体制のウィルス監視、および管理アウトソーシングサービスなどを開始する予定だという。
