このページの本文へ

警察庁がヤフーに指導--ネットオークションを利用した犯罪を防止

2000年04月14日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

警察庁は12日、インターネットオークションを営む3社に対し、詐欺行為やわいせつ物・禁制品の取引を防止するための指導を行なった。指導の対象となった企業およびサービスは、ヤフー(株)の“Yahoo!オークション”。今年に入り同サイトでは、わいせつビデオ販売事件(3月)、利用者が拳銃を販売しようとした拳銃所持事件(4月)が相次いで発生。また、今年に入り数十件の被害に関わる相談が警視庁ハイテク犯罪対策総合センターに寄せられているという。

指導内容は、利用者(出展者/入札者とも)の身元確認、出品物の取引監視、禁制品の情報削除などを求めるもの。詐欺事件が発生している楽天(株)の“楽天フリーマーケット”、(株)サードウェーブの“MY-TRADE”についても同様の指導を行なった。

警察庁では、禁制品取引や詐欺行為のほか、盗品の出品、アメリカ“eBay”で人間の臓器が競売にかけられた事件など倫理的な問題など、その発生を懸念するとしている。

出展者と入札者の身元確認を徹底

“Yahoo!オークション”で取引を行なうために必要となる個人情報は、生年月日/性別/業種/職種/郵便番号のみ。出品/落札に関する手数料は無料となっており、取引に参加する“敷居”が低いことで知られている。

今回、指導の対象とならなかったイーベイジャパン(株)では、取引参加のために住所・電話番号の入力を必須とし、出展の場合は出展料を徴収している。また、フリーメールでの登録の場合は、身元を明らかにするためにクレジットカード番号の記入も求めるなど、不正利用防止を目的とした個人情報の提供が参加する前提となっている。しかし、このような中でも、疑わしい行為をゼロにするというのは難しく、「1日あたり数件の情報を削除している」という。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン