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【CA-World 2000 Vol.5】「eビジネスは全てが揃った製品、サービスでなければだめ」――eビジネスストラテジー担当上級副社長のヨゲシ・グプタ氏

2000年04月11日 00時00分更新

文● 編集部 高島茂男

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米コンピュータ・アソシエイツ社が主催する“CA-World 2000”が4月9日~14日(現地時間)の間、米国・ニューオリンズで開催されている。



9日、CAのeビジネスストラテジー担当上級副社長のヨゲシ・グプタ(Yogesh Gupta)氏が、同社のeビジネスへの取り組みや事例について、講演を行なった。

eビジネスには統合された製品を

グプタ氏は、「eビジネスにおいては、動的なパーソナル化、パーソナル化されたポータルにするといったことが必要である。それは迅速に構築されなければならず、ばらばらにソフトやサービスを購入して構築するのではだめ。全てが揃った製品とサービスを買う。それが正しい方法」と、統合された製品が必要であると語った。

「eビジネスのプラットフォームである『Jasmine ii』(ジャスミン アイアイ)、バックエンドの統合管理ツール『Unicenter TNG』で、フロントからバックエンドまで統合したソリューションを提供できる。TNGの次バージョンである『Unicenter TND』もβテストの段階に入った。ちなみにこれはJasmine iiをベースにしている」と、新しい製品について説明した。Jasmine iiは4月10日(現地時間)、米国において出荷が開始された(同製品については別の記事で紹介する)。

ASPやBtoB取引サイトをジョイントベンチャーで

次にグプタ氏は、CAがASP向けの製品やサービスを提供している例として、数例を紹介した。壇上には、台湾のAcer社が設立したCAA Online社のCPOであるウェンウェイ・セウシ(Wenway Hseush)氏、米Center 7社の社長兼CEOであるケリー・フィリップス(Kelly Phillips)氏が登場した。

左から、フィリップス氏、グプタ氏、セウシ氏
左から、フィリップス氏、グプタ氏、セウシ氏



「CAA Onlineは、株式管理、ERP、ワークフローといったASPサービスを15社に提供している」(セウシ氏)という。それにはCAの製品やほかの企業の製品が利用されている。バックエンドの管理は、Unicenter TNGで運用されているという。

Center 7のケリー・フィリップス氏は、Unicenter TNGやそのほかのCAの製品をASPで提供することを発表した。

取引市場には大きなニーズがある

そのほかBtoBについてグプタ氏は「取引市場には大きなニーズがある。台湾のユニオンバンクと提携してBtoBサイト“eBizServe”を台湾で構築中である。これは金融サービスとCAの技術力で取引サービスを提供するもの」と例を挙げた。

海運会社の取引市場も1回で動く金額が大きいのだという。それを行なっている“1sea”では、「関連した各種のサービスをまとめてBtoBで提供しており、海運業界を塗り替えるものではないか」(グプタ氏)という。

最後にグプタ氏は、「eビジネスは、CAの大きな収益源。今ではeビジネスをやらないと言っている企業を見つけることのほうが難しい」と、CAはASPやBtoBの取引市場、ポータルなどをジョイントベンチャーという形で積極的に展開していくことを語って締めくくった。

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