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米アップルコンピュータ、『Final Cut Pro』の最新版とビデオ編集関連製品を発表

2000年04月11日 00時00分更新

文● 編集部

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米アップルコンピュータ社は11日(現地時間)、動画編集ソフトの最新版『Final Cut Pro(ファイナルカットプロ) 1.2.5』を発表した。また、同社は同日、Final Cut Proを用いた編集システムとして、米ピナクルシステムズ社と共同でビデオ編集システムを、カナダのMatrox Electronic Systems社と共同でビデオカードをそれぞれ発表した。

『Final Cut Pro 1.2.5』は、動画の編集、合成、エフェクト機能を1つのパッケージに統合したもの。今回のバージョンアップでは、16:9のワイドスクリーンサイズの動画が編集可能になり、素材の色情報を保持できるYUV処理をサポートした。また、参照ムービーの作成機能を工夫したことにより、使用ディスクスペースの節約などを実現したという。

また、同社とピナクルシステムズが共同発表したビデオ編集システムは、Final Cut ProをインストールしたMacintoshと、ピナクルシステムズの『TARGA Cine(タルガシネ)』を組み合わせたもの。同システムは、非圧縮SDと非圧縮HDのビデオデータを編集でき、価格は1万ドル(約105万円)以下になるという。なお、TARGA Cineは、非圧縮SDから非圧縮HDまでのビデオデータを取り込み、複数形式のビデオデータを同時に出力できるビデオボード。米国では、今年夏の発売予定。

一方、同社とMatrox Electronic Systemsが共同開発したビデオカード『RTMac(アールティーマック)』は、Final Cut Proを用いてリアルタイムでデジタルビデオ(DV)編集を可能にするPCIカード。DVデータ以外にアナログビデオ(コンポジット、S-ビデオ)の取り込みと出力が可能で、コンピュータディスプレーのほか、NTSCまたはPAL対応のモニターにリアルタイムでビデオ出力できるという。米国では、今年夏に発売予定。

そのほか、同社は10日(現地時間)、DVDオーサリングツール開発会社である独Astarte(アスタルテ)社から、DVDオーサリングソフトおよびその関連技術を買収したと発表した。今回の買収に伴い、Astarteの開発チームは、同社に移管される。

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