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日本IBM、DVD-ROMドライブ搭載の『ThinkPad i Series』新モデルを発表

2000年04月03日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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日本アイ・ビー・エム(株)は3日、コンシューマー向けオールインワンノートパソコン『ThinkPad i Series』の新モデル『モデル1486』を発表し、出荷を開始した。CPUにモバイルCeleron-500MHzを採用し、同シリーズとしては初めてDVD-ROMドライブを標準装備。TV出力端子も備え、映画などのDVDタイトルをテレビ画面で鑑賞することも可能だ。IBM PC Directでの価格は24万9800円。また同社は、ThinkPadシリーズの出荷台数が世界累計で1000万台を超えたと発表した。

初のDVD-ROMドライブ標準装備


筐体デザインは変更なし 筐体デザインは変更なし



CPUは前モデルのモバイルCerelon-466MHzから500MHzに強化され、これに伴いシステムバスクロックも100MHzにアップした。メモリーは64MB(SDRAM)、HDDは12GB(Ultra-ATA)。14.1インチのTFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)を装備し、グラフィックスアクセラレーターはカナダATIテクノロジーズ社のATI Mobility Mを採用した。オーディオはSoundBlaster Pro互換、ステレオスピーカーを備えている。モデムは56kbps(V.90/K56flex対応)。CPU以外はスペックに変更はない。

新モデルの目玉は標準装備のDVD-ROMドライブ。読取り速度は6倍速(CD-ROMドライブとしては24倍速相当)。DVD再生ソフト『DVD Express』が添付されており、市販のDVDタイトルを再生できる。またTV出力用にS端子も備え、再生画像を家庭用テレビで楽しむことも可能だ。操作ボタンをキーボード手前に配置し、オーディオCD再生用は本体の電源が入っていなくても可能だが、DVD再生はソフトで行なうため、本体を起動する必要がある。

PCカードスロットはType III/II/I(CardBus対応)×1。TV出力端子以外のインターフェースは、シリアルとパラレル、外部ディスプレー出力、マイク、ライン入力、ヘッドフォン、PS/2、USBを各1つずつ備えている。

i Seriesの特徴である“EZボタン”も健在。キーボード上側に配置された“Web検索”や“Eメール”といった4種類のボタンを押すと、“ライコス”のサイトに接続し、それぞれのサービスを利用することができるもの。ボタンは赤、青、黄、緑の4色に色分けされ、すぐに見分けがつくよう配慮されている。キーボードの文字部分が暗い所で光る“キーボードライト”機能も引き続き備えた。

OSはWindows 98 Second Edition。ソフトウェアは、マイクロソフト(株)のオフィス製品『Office 2000 Personal』と、ロータス(株)の『ロータス スーパーオフィス2000』が添付される。

また日本IBMの音声認識ソフト『ViaVoice』は、新モデルから『Millenium Professional』に、同ソフトに対応した(株)ジャストシステムの日本語入力システム『VoiceATOK』は3にバージョンアップしてプレインストールされる。また同ソフトに対応したソニーコミュニケーションネットワーク(株)の電子メールソフト『PostPet ver.2.0jp ViaVoice対応版』も添付される。

さらに(株)アーク情報システムのCD-ROM仮想化ツール『CD革命/Vertual』や日本IBMの翻訳ソフト『インターネット翻訳の王様』、同社の画像編集ソフト『デジカメの達人 2000』などが付属する。

バッテリー(ニッケル水素充電池)の駆動時間は約2時間としている。サイズは幅328×奥行き269×高さ47mm、重さ3.6kg。

8年間で世界1000万台に

また同社は3月31日、ThinkPadシリーズの出荷台数が世界累計で1000万台を超えたと発表した。

'92年の『ThinkPad 700C』以来、ノートパソコンとしては初のカラー液晶ディスプレーを搭載、フルサイズのキーボードを採用するといった機能性や、黒い筐体に赤いポインティングデバイスという優れたデザインが評価されたとしている。

またNASA(米航空宇宙局)のスペースシャトルや極地探検隊など過酷な条件下で同シリーズが活躍。耐久性の高さでユーザーの信頼が厚く、「摂氏177度のオーブンで15分間焼かれた後でも作動した」(同社)としている。

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