ソフトバンク・コマース(株)は28日、都内において、米スマートエイジ・ドットコム社と合弁で、SOHO、中小企業向けのウェブビジネス支援の会社“スマートエイジ株式会社”を設立すると発表した。同社は、SOHO、中小企業向けに、バナー広告の相互表示機能や、ウェブサイトの構築、運営のノウハウやサポートをインターネットを介して、提供するとしている。代表取締役社長には、ソフトバンク・コマース顧問の平松敏之氏が就任し、3月下旬に設立、4月下旬~5月上旬にサービス開始の予定という。
ソフトバンク・コマース顧問の平松敏之氏、スマートエイジ・ドットコム社長兼CEOのウィリアム・ローシー(William Lohse)氏、ソフトバンク・コマース代表取締役社長の宮内謙氏(左から) |
米スマートエイジ・ドットコムは、米国で100万のメンバーが登録している。ウェブサイトの作り方がわからない、アクセスが来ない、売上げを上げる仕組みがわからないといった企業に対して、バナー広告の相互交換プログラムや、複数の検索エンジンへの同時登録機能、スモールビジネスへのノウハウやサポートを、無料あるいは5ドル(約550円)程度から提供している。
スマートエイジ・ドットコム社長兼CEOのウィリアム・ローシー氏 |
ソフトバンク・コマースが1月17日に発表を行なった、米VerticalNet社との合弁会社“バーティカルネット株式会社”は、大企業から中堅企業向けのB
to B取引のサポートであり、今回の合弁会社設立で、大企業からSOHOまでの幅広いB
to B取引を網羅できることになる。
新会社が提供するサービスは、メンバー間で広告バナーを無料で相互に表示できる“SmartClicks”、複数の検索エンジンへの一括登録が行なえる“Submit”、ウェブサイトのモニタリングを行なう“SiteWatch”、ウェブサイト管理のオンライン統計ツールの“Corner
Office”など。「どれが無料で、どれが有料かはまだ決めていない。1000円以下程度から考えている」(平松氏)、「できるだけ、米国同様のモデルを使っていきたい」(宮内氏)という。
スマートエイジ代表取締役社長に就任予定の平松氏 |
同社のバナー広告システムは、ASPや検索エンジンなどの企業に、“○○Clicks”という名称でOEM提供されるといい、米国では米Amazon.com社などが利用しているという。宮内氏は、「大企業や中堅企業は、B
to B取引の次の波として、“B to SmallB取引”を模索している。我々は、全てのASP、検索エンジン、IT関連企業に対して、ニュートラルに付き合っていく。将来的には、そのようなパートナー企業の組織を形成することも考えていきたいと思う」と語った。
ソフトバンク・コマースの宮内社長 |
目標は「3年で、20~30万のメンバーを獲得」(平松氏)という。