“CeBIT 2000”の広大な会場の一角に、Linuxディストリビューターが集まる“Linux村”が現れた。各社のディストリビューションのほか、組み込み系への展開なども展示。ヨーロッパでのLinux熱も高い様子で、ブース内は商談に訪れたバイヤーたちでにぎわっていた。
Linuxパビリオンの中央にはこんなフレーズが |
第6ホールに設けられた“Linuxパビリオン”では、レッドハットヨーロッパ社や米カルデラシステムズ社など、各ディストリビューターらが集結。自社のディストリビューションを盛んにPRしていた。ほとんどは製品を展示するだけにとどまり、システム提案などが見られなかった点が残念だが、それでもLinux熱を反映し、各ブースではバイヤーとの商談が活発に行なわれていた。
地元ドイツのS.u.S.E.社は、PowerPCとAlphaに対応した製品を展示 |
米ターボリナックス社はサーバーの、クラスタリングに対応した『TURBOCLUSTER Server 4.0』のデモを実施した |
ひときわ注目を集めていたのが、米LINEO社の組み込みLinux『embedix』。4MB以上のROMと2MB以上のRAMがあれば動作するというもので、ウェブブラウザーもセットになっている。同OSを搭載したセットトップボックスも展示され、担当者はバイヤーから多くの質問を受けていた。このほかにもLinuxを組み込んだルーターなど、組み込みへのLinuxの応用が見られた。サーバー市場だけでなく、組み込み市場でもWindows
NTとの熾烈な戦いが始まっているのかもしれない。
LINEO社の組み込みLinuxを搭載したセットトップボックス |