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【CeBIT 2000レポート Vol.10】ディストリビューターが集う“Linux村”が出現--組み込み系への応用も

2000年02月25日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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“CeBIT 2000”の広大な会場の一角に、Linuxディストリビューターが集まる“Linux村”が現れた。各社のディストリビューションのほか、組み込み系への展開なども展示。ヨーロッパでのLinux熱も高い様子で、ブース内は商談に訪れたバイヤーたちでにぎわっていた。

Linuxパビリオンの中央にはこんなフレーズが
Linuxパビリオンの中央にはこんなフレーズが



第6ホールに設けられた“Linuxパビリオン”では、レッドハットヨーロッパ社や米カルデラシステムズ社など、各ディストリビューターらが集結。自社のディストリビューションを盛んにPRしていた。ほとんどは製品を展示するだけにとどまり、システム提案などが見られなかった点が残念だが、それでもLinux熱を反映し、各ブースではバイヤーとの商談が活発に行なわれていた。

地元ドイツのS.u.S.E.社は、PowerPCとAlphaに対応した製品を展示
地元ドイツのS.u.S.E.社は、PowerPCとAlphaに対応した製品を展示



米ターボリナックス社はサーバーの、クラスタリングに対応した『TURBOCLUSTER Server 4.0』のデモを実施した
米ターボリナックス社はサーバーの、クラスタリングに対応した『TURBOCLUSTER Server 4.0』のデモを実施した



ひときわ注目を集めていたのが、米LINEO社の組み込みLinux『embedix』。4MB以上のROMと2MB以上のRAMがあれば動作するというもので、ウェブブラウザーもセットになっている。同OSを搭載したセットトップボックスも展示され、担当者はバイヤーから多くの質問を受けていた。このほかにもLinuxを組み込んだルーターなど、組み込みへのLinuxの応用が見られた。サーバー市場だけでなく、組み込み市場でもWindows NTとの熾烈な戦いが始まっているのかもしれない。

LINEO社の組み込みLinuxを搭載したセットトップボックス
LINEO社の組み込みLinuxを搭載したセットトップボックス

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