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【続報】「今年はノートを売る。売上比率でデスクトップと対等にしたい」――ソーテック大辺社長『e-note』発表会で

2000年02月25日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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(株)ソーテックは24日、横浜で12万8000円のノートパソコン『e-note』ほか、春の新製品発表会を開催した。

ソーテックの大辺創一代表取締役社長
ソーテックの大辺創一代表取締役社長



挨拶に立った同社の大辺創一社長は、「“ポストPC”はなにかということが叫ばれているが、私はポストPCもやはりPCでやりたい」と切り出した。

そして、日本市場における同社のシェアが急激に伸びたことに感謝しつつも、「ソーテックは(PCを)売りっぱなしでサポートがよくない、という批判を受けないよう、まずサポート体制を拡充する」と述べた。同社では2月から、電話サポート部隊の人数を増やし、3月までに東京、大阪、横浜、沖縄の4ヵ所に計156名、ファクスやメールによるサポート部隊も50名を配置するとしている。本牧においた、出荷と修理のセンターも、出荷数の増大に伴い、出荷の拠点を別の場所に移すという。ユーザーに好評のホームページやフォーラムでのサポートも引き続き行なう。

続いて、新製品を大辺社長自らが順に紹介したが、最も力を入れたいというのは、12万8000円という低価格で売り出す『e-note』だった。ソーテックは元々ノートパソコンの設計を得意としており、日本の大メーカーが出荷してきたノートパソコンにも、設計はソーテックという製品がある。そうしたことを踏まえて、大辺社長は、「ここ1年半ほど、デスクトップのラインアップをそろえることに力を入れてきた一方で、ノートパソコンへは手が回らなかった」と述べた。そして、今年はこのe-noteを手始めに「現在9:1というデスクトップとノートパソコンの売上比率を、50:50に引き上げたい」(現在のノートパソコンの年間出荷台数は4万数千台としている)として、ノートパソコンの販売に注力する姿勢を見せた。

さらに、今後の日本市場のパソコンの出荷台数について、「今年も前年比2桁は伸びると見ている。年間1200万台を優に超える。将来は3000万台、4000万台もありうる」とし、まだまだパソコン需要は拡大するとの見方を示した。

マイクロソフトの成毛真代表取締役社長
マイクロソフトの成毛真代表取締役社長



来賓として招かれたマイクロソフトの成毛誠社長は、「まずもってWindows 2000の滑り出しは絶好調」としたあと、パソコン出荷台数予測の話題に触れ、「マイクロソフトでも数々の調査で、対前年比で20パーセント以上伸びるという見方をしている。特に高齢者の需要が伸びており、先ほど発表された『PC STATION S250』(ダイレクト価格8万9800円)は、“年金パソコン”と銘打って売るのがよいのではないか」と述べた。成毛氏は挨拶の終わりに、再度Windows 2000の好調さをアピールした後、「最後に、“ジャストホーム”もよろしく」と述べて会場の笑いを誘った。

ジャストシステムの浮川和宣代表取締役社長
ジャストシステムの浮川和宣代表取締役社長



続いて挨拶に立ったジャストシステムの浮川和宣社長は、今回ソーテックと協業を発表した、インターネット接続サービス*“SOTEC-JustNetスターターコース”の話題に触れ、「大辺社長と相談し、こうしたらお客さんに喜んでもらえるんじゃないかということをどんどん実践していく」と述べた。そして、「コンピューターやインターネット関連のニュースというと、海外からのものばかりだが、日本でもわくわくするような仕事はまだまだある。大辺さんと一緒にわくわくするような仕事をやっていきたい」と締めくくった。

SOTEC-JustNetスターターコース:e-oneとPC STATION S250に付属するインターネット接続サービス。2MBのメールボックス、と10MBのホームページ容量を持ち、入会料金と1ヵ月あたり10時間までの接続料が1年間無料、10時間を超えた場合も1分6円で接続できるサービス。ジャストシステムではこのサービスにより、あらたに30万人の加入を目指すとしている。


26日から『e-note』のCMに出演する、元小結の舞の海(左)。初のCM出演については「恥ずかしいですね」とコメントしていた
26日から『e-note』のCMに出演する、元小結の舞の海(左)。初のCM出演については「恥ずかしいですね」とコメントしていた



また、26日から全国で放映されるe-noteのCMに出演する、大相撲元小結の舞の海も舞台に登場した。舞の海をCMに起用した理由について大辺社長は、「私自身大相撲ファンであり、舞の海のファンだった。多彩な技と、小さな体で大きな力士を倒すというイメージがソーテックと重なった」と述べた。なお、CMソングには“センチメンタル・バス”の『マニアック問題』が使われる。

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