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NTTコムウェアとNCRが、共同でデータ・マイニング・センターを設立と発表

2000年02月14日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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NTTコミュニケーションウェア(株)(NTTコムウェア)と日本NCR(株)は14日、都内で記者発表を開催し、企業が持つ顧客データのデータマイニングサービスを行なう、“データ・マイニング・センター”を共同で設立し、受注活動を開始すると発表した。

NTTコムウェア取締役長野宏宣氏
NTTコムウェア取締役長野宏宣氏



このデータ・マイニング・センターは、千葉県幕張のNTT幕張ビル内に3月下旬に設置され、両社併せて30名のデータベースおよび数学に精通したスタッフにより構成される。同センターには、日本NCRの8TB(テラバイト)規模のデータウェアハウス(DWH)超並列サーバー『NCR WorldMark5200』およびリレーショナルデータベースマイニングシステム(RDBMS)『テラデータ』を約5億円で導入する。

データ・マイニング・センターでは、顧客データを蓄積しているが、その顧客の行動履歴に関するデータの解析(データマイニング)が十分に行なえていない企業を対象としている。“販売アプローチ対象顧客”や“他社乗り換え顧客”といった、マーケティングアクションに結びつく詳細なマーケティングプランを提供することで、これらの企業のビジネス戦略を支援するとしている。

米NCR社は、米カリフォルニア州サンディエゴに同社単独でデータ・マイニング・センターを設置し、すでにサービスを行なっている。日本においては、まだサービスは開始しておらず、今回のNTTコムウェアとの共同展開が初めてのものとなる。

日本NCRでは、今回のNTTコムウェアとの契約は、排他的なものではないが、現時点でNTTコムウェア以外の企業と、同様のビジネスを行なう計画や予定はないとしている。

この共同ビジネスにおいて、NTTコムウェアは、米国での実績を持つNCRのノウハウを活用しつつ、「データマイニング分野での日本でのリーディングカンパニーを目指す」(NTTコムウェア取締役長野宏宣氏)という。また日本NCRは、日本市場においてデータマイニングの重要性と有用性を実証し、これによってDWHビジネスの拡大を目指すとしている。

日本NCR副社長、テラデータ・ソリューション本部長の上田寿男氏
日本NCR副社長、テラデータ・ソリューション本部長の上田寿男氏



両社は、データ・マイニング・センターの共同運営のほか、営業活動の相互協力、社外セミナーの共同開催、トレードショーなどへの共同出展などを行なう。

データ・マイニング・センターで受託する業務内容は、データ・マイニングに関するコンサルティングサービス、データ・マイニングの本格的な導入を検討中の企業を対象とした試行的な確認を行なうトライアル分析サービス、トライアル分析サービス後に継続して分析を実施する継続分析サービスなどとなっている。これらのサービスは内容にもよるが、1件当たり数ヵ月の期間がかかるものと見ており、費用は1000万~数1000万という。

このサービスによって、今後5年間で、100億円の売り上げを見込んでいるとしている。

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