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デジタルスケープ、ウェアラブルデバイスのファッションショーを開催

2000年02月04日 00時00分更新

文● 編集部 鹿毛正之

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デジタルクリエーターの人材派遣などを行なう(株)デジタルスケープは、東京・渋谷駅前のQFRONTビルにて、“e-style Fashion Show”と題したファッションショーを開催した。

同ショーでは、“渋谷e-styleファッションの提案”をテーマに、デジタル音楽プレーヤーなどのウェアラブルデバイスとカジュアルウェアを組み合わせた着こなしを提案。ショーの一部が渋谷の街頭スクリーンでも生放送されたほか、ウェブ上でストリーミング中継もされた。

ザイブナー(株)の『Mobile Assistant IV』など、おなじみのウェアラブルデバイスが登場ザイブナー(株)の『Mobile Assistant IV』など、おなじみのウェアラブルデバイスが登場



会場となったのは、QFRONTビルの5階でデジタルスケープが運営するイベントスペースのe-style。文化服装学院が衣装を提供し、13社で合計18点のウェアラブルデバイスが紹介された。

ショーの進行はファッションショーに準じたもの。デバイスのデモや使用方法の説明などはなく、あくまでウェアラブルデバイスをファッショナブルに“着こなす”ことに重点が置かれていた。

登場したモデルが勢ぞろいしたところ。これだけだとカジュアルファッションのショーにしか見えないが、実際はポケットの中にウェアラブルデバイスを収めている
登場したモデルが勢ぞろいしたところ。これだけだとカジュアルファッションのショーにしか見えないが、実際はポケットの中にウェアラブルデバイスを収めている



今回のショーに登場したデバイスのほとんどは、すでに発売中のもの。携帯型音楽プレーヤーは4製品が登場し、富士フイルムアクシア(株)の『AS2000』、(株)ハギワラシスコムのTwinVQ対応プレーヤー『SD-1』、日立マクセルの(株)の『MUSIC Bit!』と、Solid Audio方式のプレーヤーが勢ぞろいしていた。

(株)ハギワラシスコムの『SD-1』。52g(携帯MDプレーヤーの約半分)という軽さを活かし、皮製ストラップでクビからぶら下げるスタイルを提案していた
(株)ハギワラシスコムの『SD-1』。52g(携帯MDプレーヤーの約半分)という軽さを活かし、皮製ストラップでクビからぶら下げるスタイルを提案していた



商品化前の試作品を提供していたのはNTT。『腕時計型PHS電話機』(仮称)は同社の研究所が'98年に開発したもので、長野オリンピックで使用された実績を持つ。

『腕時計型PHS電話機』では、連続通話が60分、連続待ち受け時間が100時間となっている。重さは45g(電池含む)
『腕時計型PHS電話機』では、連続通話が60分、連続待ち受け時間が100時間となっている。重さは45g(電池含む)



NTTサイバーソリューション研究所が提供した『ネックマウンテッドディスプレイ』(仮称)は、タッチパネルを採用した首かけ型の液晶ディスプレー。マイク/スピーカーと一体化されており、音声認識機能も備えているという。

『ネックマウンテッドディスプレイ』(仮称)、残念ながら電源を入れることはできなかった
『ネックマウンテッドディスプレイ』(仮称)、残念ながら電源を入れることはできなかった



今回のe-style Fashion Showを開催した目的について、主催者のデジタルスケープでは、「単なるスペース貸しだけではなく、e-styleとしてのイメージ作り」だとしている。また、ショーの狙いについては、「渋谷でのファッションという意味で、未来をちょっと感じさせる」ことを考えた構成にしたとのこと。

ショー自体は30分にも満たないものだったが、これは「紹介できるウェアラブルデバイスの点数が少ない」ことが理由だという。同社では3月中旬にも2回目のショーを開催する予定で、今後も新製品が発表されたときや、新しいファッションデザインが提案されたときなどに、同様のショーを開催するとしている。

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