全米レコード小売店協会(NARM)は1月31日(現地時間)、米ソニー・ミュージックエンタテインメント社(米SME)と親会社にあたる米ソニー社を、独占禁止法違反でワシントン連邦地裁に提訴したと発表した。提訴の内容は、米SMEが発売するエンハンスド音楽CDが持つハイパーリンク機能が原因で、ソニーが運営するオンラインCD販売サイトと小売店との間で不当な競争が起きているとというもの。
NARM(全米レコード小売店協会)のウェブサイト |
今回、問題となったエンハンスド音楽CDは、CDプレーヤーで音楽を再生できるほか、CD-ROMドライブで歌詞、写真、文字情報などの再生ができるというもの。NARMでは、同社製のエンハンスド音楽CDが持つハイパーリンク機能が、ソニー系列のオンラインCD販売サイトへとリンクしており、結果として不当な競争を招いていると主張。サービスの停止を求めている。
この件に関して、ソニー(株)と(株)ソニー・ミュージックエンタテインメントはともに、ノーコメントとしている。