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米モトローラなど、従来型電池との置き換えが可能な電子機器向け小型燃料電池を開発

2000年01月21日 00時00分更新

文● 編集部

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モトローラ(株)の20日付けの発表によると、米モトローラ社は19日(現地時間)、同社の研究開発部門であるモトローララボと米ロスアラモス国立研究所が、携帯電話やラップトップパソコンなどの携帯機器の電源となっている従来電池に取って代わる小型の燃料電池を開発したと発表した。

同燃料電池のエネルギー密度は、従来の充電式電池の10倍で、重量は軽く、価格も低く抑えられるという。サイズは幅1×奥行き1インチで厚みは0.1インチ未満。燃料源には、水素よりエネルギー密度が高く、爆発性でない液体メタノールを採用している。このメタノールと空気中の酸素が反応して電力を発生する。

ロスアラモス国立研究所では、従来の燃料電池で使われる空気ポンプや熱交換器など複雑な機器類を必要としない、小型でシンプルな燃料電池を開発した。また、燃料電池は出力電圧が低いため、複数の電池による積層構造で電圧を上げるが、モトローララボでは、従来型の電池との置き換えが可能で、携帯電子機器を直接駆動する高い電圧へと効率的に変換する独自の回路を設計したという。

今回の共同開発は、同燃料電池の市場化に向けたノウハウセンターを作るためで、現在の電池のように店頭などでの購入が可能になると予想されている。

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