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日本SGI、企業分割して“シリコンスタジオ”を設立

2000年01月05日 00時00分更新

文● 編集部 高島茂男

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シリコンスタジオ(株)は5日、東京都渋谷区の同社において、同社設立に関する説明会を開催した。

同社は、日本SGI(株)の関連会社として、日本SGIから分離独立する形で、2000年1月1日に営業を開始した。代表取締役には、日本SGIの創設者で取締役兼米SGI社上級副社長の関本晃靖氏が就任した。関本氏は日本SGIの取締役も兼務する。

関本晃靖代表取締役社長「能力を引き出せる環境、努力した者が報われる環境を作るのが同社の狙いである」
関本晃靖代表取締役社長「能力を引き出せる環境、努力した者が報われる環境を作るのが同社の狙いである」



資本金は2億1000万円。株主比率は下記の表の通り。設立に参加した30名の役員および従業員の社員持株会の比率が約40パーセントで、筆頭株主となっている。また、日本SGIの連結決算対象企業とはならない。



株主


比率(%)


社員持株会


約40


日本SGI


約18


(株)エヌ・ケー・エクサ


9.5


(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント


9.5


(株)CSK


4.7


住商エレクトロニクス(株)


4.7


(株)クリーク・アンド・リバー社


4.7


(株)CRC総合研究所


2.3


(株)ギャガ・コミュニケーションズ


2.3


(株)ナムコ


2.3


同社は、マルチメディアやデジタルコンテンツの市場、ゲーム市場などを主なターゲットとしており、次のような事業を展開していくという。
(1)コンテンツ製作システムの開発、販売
(2)ショッピングモール運営などのネットワークサービス
(3)ゲームや音楽、スポーツ、映画などのライセンス、権利を扱うコンテンツビジネス

同社では、エンターテイメント業界の情報交換、活動の場として、“Silicon Studio Association”を運営していくという。同会では、ワークショップやセミナーを実施していくほか、会員となった企業、個人の橋渡しや著作権管理などを行なっていくという。同会への登録は無料。

初年度の売上目標は、約30億円。当初はBtoBをメインに事業展開していくが、3年後程度からはBtoCにも広げていく予定としている。財務面では1年半以内に東証マザーズに上場することを目指すという。

ゲームソフトをシリコンスタジオとして発売していくのかという質問に対して同社の斉藤道雄取締役は、「ゲーム開発の予定は現時点ではない。現在各社ごとに異なっているゲーム開発環境を統合できるようなミドルウェアを作ってほしいという要望があり、その辺りから行なっていく予定」と語った。

同社のウェブサイトでは、ショッピングモール“Galleria(ガレリア)”を2月中旬にオープンする予定で、出店希望を募っている。Galleriaは、エンターテイメント市場、ゲーム市場などをターゲットにした出店に向いているとしている。年間契約料は12万円から。また、同社の運営するオンラインショップ“Cattina(カッティーナ)”では、CG制作用のソフトなどを販売していく。

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