米インプライズ社は、『VisiBroker 3.3 for Delphi』を発表した。同社のWindowsプラットフォーム用統合開発環境『Borland
Delphi 5』を使用して、CORBA(Common Object Request Broker Architecture)アプリケーションの開発を可能にするコンポーネント。『Borland
Delphi 5 Enterprise Edition』の購入者を対象に無償ダウンロードを開始している。
CORBAは、異なるプラットフォーム間で構築された分散環境上で、オブジェクト間のメッセージ交換を行なうソフトウェア(ORB)の仕様を定めたもの。同社によれば、CORBA
ORBであるVisiBroker 3.3 for Delphiを利用することで、拡張性と柔軟性があり、メンテナンスも比較的楽なCORBAアプリケーションの開発を行なうことができるという。また、WindowsやLinux、Javaといったマルチプラットフォーム間で分散アプリケーションを構築したり、相互運用性を確保する作業が単純化されるという。
同社はLinux対応に力を入れており、DelphiをサポートするLinuxアプリケーション開発環境を2000年に出荷することを発表している。CORBAについても、「GNOMEとKDEを含むLinuxアプリケーション間通信に利用されている点で重要」としている。