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アドビ、AcrobatのMac版に電子署名機能などを付加するプラグインを配布開始

1999年12月20日 00時00分更新

文● 千葉英寿

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アドビシステムズ(株)は17日、同社のウェブサイトにおいて、『Adobe Acrobat 4.0日本語版』のMacintosh版に、Windows版と同等の機能を加えるプラグインの提供を開始した。

このプラグインは、Acrobat 4.0に“電子署名”“Web Capture(ウェブキャプチャー)”“ページ比較”“自動メール添付”という4つの機能を付加するもの。

電子署名は、紙の書類に肉筆でサインをするのと同様な効果を、電子的に行なうことができるというもの。稟議書や契約書における利用が考えられるほか、Macintoshのユーザーにグラフィックやパブリッシングのプロが多いことを考えれば、校正時の確認に利用することも考えられる。

Web Captureは、任意のURLを打ち込むことで、そのウェブページをPDFファイルに変換することができる機能だ。取り込むウェブページの中に貼られているリンクは、PDFファイルの中でも活かされ、リンク先にジャンプすることができる。

設定次第で、複数階層のウェブページを一度に取り込むことも可能だ。なお、ウェブキャプチャーを利用するには、Mac OS 8.6以降が必要となる。

Web Capture機能の設定ウインドー。URLを打ち込むとそのウェブページをPDFファイルとして保存してくれる。サイト全体を取り込むことや、階層のレベル設定も可能
Web Capture機能の設定ウインドー。URLを打ち込むとそのウェブページをPDFファイルとして保存してくれる。サイト全体を取り込むことや、階層のレベル設定も可能



ページ比較は、修正前と修正後のPDFファイルにおいて、どこに修正が加えられたのかをページ毎に自動的に比較することができるというものだ。比較の結果をビジュアルにマークさせて確認することができる。

自動メール添付は、PDFファイルを自動的に電子メールに添付することができる機能だ。通常PDFファイルをメール添付する際は、電子メールソフトを起動してから手作業でファイルを添付する必要があるが、その手間が省けるというもの。

自動メール添付機能は、PDFファイルを電子メールソフトに自動添付できるというもの。ファイルメニューから選択して使用する
自動メール添付機能は、PDFファイルを電子メールソフトに自動添付できるというもの。ファイルメニューから選択して使用する



今回はウェブサイトにおいて無償で配布されるが、CD-ROMによる有償配布も予定している。必要とするシステム構成は、Adobe Acrobat 4.0日本語版に準ずる。

今回のプラグイン提供によって、Macintosh版でもWindows版とほぼ同等の機能を持つこととなった。だが、Microsoft Office 文書(Microsoft Word/Excel/PowerPoint)をAcrobatにドラッグ・アンド・ドロップするだけでPDF変換できるといった、Microsoft Officeとの親和性については明確になっていない。

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