唐招提寺と凸版印刷(株)は13日、三次元コンピューターグラフィクスによる、大型高精細バーチャルリアリティーソフト(VRソフト)『唐招提寺 鑑真と東山魁夷芸術』を共同制作したと発表した。同ソフトでは、
コントロールパッドを操作することにより、大型スクリーンに投影された唐招提寺の仮想空間を歩行できる。2000年に唐招提寺の境内に設置予定のシアターにおいて、来観者向けに公開していく計画という。
同ソフトは、唐招提寺の金堂、金堂に安置されている“盧舎那仏坐像”/“千手観音立像”/“薬師如来立像”、御影堂に安置されている“鑑真和上坐像”、東山魁夷氏作の六十八面の障壁画をテーマにしている。
米シリコングラフィックス社の『Onyx2 InfiniteReality』を使用しており、3600×1000画素の超高精細画像を毎秒30コマで、リアルタイムな画像処理を行なう。投影スクリーンは、視域左右150度、半径3.5mの大型曲面スクリーン。
なお、同ソフトの制作は、通商産業省の“コンテンツ市場環境整備事業(先導的アーカイブ映像制作支援)”の一環として同社が受託している事業。同ソフトは、東京国立博物館で行なわれる先導的アーカイブ映像制作支援事業の成果発表展示会“ときのいろ にほんのかたち デジタルアーカイブのある世界”展において、10日~26日に一般公開される。