カメオインタラクティブ、Macintosh用VJソフト『RHYTHMIC CIRCLE FUSE』を発表――島村楽器はDJ/VJソフトバンドルのiMACをリリース

(株)カメオインタラクティブは10日付けで、動画をリアルタイムに切り替えてビデオジョッキー(VJ)を楽しめるソフト『RHYTHMIC CIRCLE FUSE』を発表した。エフェクトや合成もリアルタイムに行なえ、音楽に合わせて変化する映像パターンも収録。MacOS 8.0以降の対応で、発売は18日、価格は9800円。また島村楽器(株)は同日付けで、iMacにDJ/VJソフトをプレインストールした『iMac DV Special Edition DJ/VJ model “JoiMac”』を15日に発売すると発表した。価格は22万8000円。両社は13日、都内のアップルコンピュータ(株)本社で発表会を行ない、音楽と映像をミックスする楽しみをPRした。

	『RHYTHMIC CIRCLE FUSE』の画面

RHYTHMIC CIRCLE FUSEは、音楽に合わせて映像をリアルタイムに切り替え、好みの映像表現を楽しむことができるVJソフト。

1つ1つのファンクションキーに各最大21の動画(QuickTime)か静止画をグループ化して割り当て、合計12キーで252の映像を管理。映像の切り替えはファンクションキーでグループを呼び出し、映像に割り当てられたアルファベットのキーを押すことで映像が切り替わる。IEEE1394端子など映像入力端子をパソコンが装備していれば、ビデオカメラやデッキからの映像をリアルタイムに取り込むことも可能だ。

『RHYTHMIC CIRCLE FUSE』の画面

チャンネルは2つ用意され、出力を切り替えたり、両チャンネルの映像を合成したりといったことが行なえ、映像の点滅や色調反転といったエフェクトのリアルタイムで可能。再生しながら動画の再生スピードの調節もでき、スクラッチを楽しむことも可能だ。

さらに目玉として、音楽に合わせて変化する映像パターンが22種類用意されている。これは、フリーウェアとして公開されている簡易VJソフト『RhythmicCircle』(Macintosh版、Windows版ともあり)のエンジンを利用したもので、入力された音の強弱に合わせて幾何学模様など各種パターンが動き出すというもの。この機能により、映像の組み合わせだけでなく、音楽に合わせて変化に富んだVJが可能になっているという。

発表会では、VJグループ“X-RAY”によるデモが行なわれた。音楽はカメオインタラクティブが今年11月に発売したDJソフト『MIXMAN Studio MAC』を使用。映像を次々に切り替えながら、音に合わせて変化するパターンをかぶせるなど、即興を交えたスピード感のあるVJが披露された。

発表会で行なわれたデモ。左は『MIXMAN Studio MAC』のコントロール画面

また同日に島村楽器が発表したiMac DV Special Edition DJ/VJ model “JoiMac”は、アップルコンピュータの『iMac DV Special Edition』に、カメオインタラクティブのDJソフトであるMIXMAN Studio MACと、(株)デジタルステージのVJソフト『motion dive 2』をプレインストールしたもの。島村楽器では音楽と映像のミックスを気軽に楽しめるソリューションモデルを提案した」としている。

iMac DV Special Edition DJ/VJ model “JoiMac”』

島村楽器はアップルコンピュータとiMac販売で提携しており、これまでにもiMacに楽譜制作ソフト、MIDIソフトをインストールしたモデルを発表している。DJ/VJモデルの発売と同時に、楽譜制作モデルとMIDIモデルもiMac DVベースに変更して再発売される。楽譜制作モデル『iMac DV Notation Model “MusicMAC”』はメモリー64MB増設済みのiMac DV、カメオインタラクティブの楽譜制作ソフト『Final98』、ローランド(株)のソフトウェアシンセサイザー『VSC-88H3』などがプレインストールされ、価格は23万8000円。MIDIモデルの『iMac DV Midi Model “MidiMAC”』は、メモリー64MB増設済みのiMac DV、カメオインタラクティブのシーケンスソフト『EZ Vision』、VSC-88H3などがプレインストールされ、価格は21万8000円。

• カメオインタラクティブ
• 島村楽器