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ロータス、2000年に向けたビジネス戦略を発表、2000年1月にパートナー支援プログラムを開始

1999年12月10日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ロータス(株)は、2000年に向けた同社のビジネス戦略を説明する“ロータス KM Press Day”を都内で報道関係者向けに行なった。

同社代表取締役社長の安田誠氏は「ナレッジマネジメントは1システムではなく、企業全体のソリューションを陰で支えるひとつの考え方でありポリシーである。2000年に向けてわれわれは、ロータス/ドミノのE-ビジネスへの移行支援の強化を図る。われわれは、米国のビジネススタイルがベストとは思っていない。本来の日本型経営の持つ強さをナレッジマネジメントで取り戻す。また、われわれだけで完結する問題とは思っていない。今後はメーカー各社と幅広い協業を行ない、正しいと思ったソリューションはわれわれのビジネスに取り込んでいく」



「ソフトをそのまま売っていく部分がなくなる訳ではないが、2000年は製品を提供していく会社から価値を提供していく会社に変わっていく最初の年になるだろう。しかしコンサルティング会社になるわけではない。顧客情報とソフトをきちんと持っていることが、われわれとコンサルティング会社との違いだ」としている。

また、同社のナレッジマネジメント戦略について、同社マーケティング本部長の藤村厚夫氏は「ナレッジマネジメントに関し、ロータスは一貫したアーキテクチャーを提供する。一方で他社製品は、例えばポータルサイトのインターフェースといった単なる技術要素の範囲に留まっている。エンドユーザー側からみると確かにポータル画面は必要だが、われわれは、そこに表示するための情報を知識として抽出/整理し、再利用していくことが重要と考える」と語った。

同社は現在、ナレッジマネジメント関連ツールをセットにしたスイート製品(コード名:Raven)の開発を行なっているという。Ravenの詳細は2000年1月に開催されるイベント“Lotusphere2000”で説明するとしている。

さらに、ビジネスパートナー向けに新しい支援プログラム“Business Partner Program 2000”を2000年1月に開始する。同プログラムでは、新製品に関する情報を電話や電子メールで提供するほか、ドミノ対応製品の開発支援、および開発した製品の動作検証などを行なう。

また安田社長は「ドミノは2000年半ばにバージョンアップし、XMLにネイティブで対応する。オフィス製品も、2000年にバージョンが1つアップする」と語った。

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