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【Internet World Japan '99 レポート Vol.2】日立マクセル、ICチップと専用端末を利用したホームページ自動アクセスシステムを展示、2000年春発足のインターネット生協が採用

1999年12月09日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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日立マクセル(株)は、『コイル・オン・チップRFIDシステム』を展示している。

これは、従来の外付け型コイルとICと統合したRFIDチップと、PC接続用のリーダー/ライター端末を利用したシステムで、チップを搭載した専用メディアに任意のホームページのURLを登録し、そのメディアを端末に差し込むと、端末に接続されたPCを経由してそのURLに自動でアクセスし、ホームページがPC画面に表示されるというもの。例えば、企業や個人が自身のホームページを紹介したいときに、専用メディアのみを配布し、PCに不慣れな初心者などをホームページへ誘導するといった使い道が可能という。

専用メディアは、コイン型の紙製のものと、カード型の2種類が用意されている。メモリー容量は108B(バイト)。無線を利用した非接触の書き込み/読み込み処理を行なうため、メディアの損傷が少なく、書き込み回数は10万回程度まで耐えられるという。リーダー/ライター端末はWindows 98 Second Edition対応で、インターフェースはUSB、電源は接続されたPCから供給する。メディアへのリード時間は1回0.5秒。2000年春発売で、価格は専用リーダー/ライターが4980円、コイン型メディアが100円、カード型メディアが200円。

専用リーダー/ライターにコイン型、カード型のIC搭載メディアをそれぞれ差し込んだ様子
専用リーダー/ライターにコイン型、カード型のIC搭載メディアをそれぞれ差し込んだ様子



このシステムは、12月15日に設立が予定されているインターネットを利用した生活協同組合(生協)“コープランド東京”で採用されることが決定している。コープランド東京は、日立マクセルや日本生命保険、セコムなど10数社が賛同、発足するもので、既存の生協とは別組織。オンラインショッピングを中心としたサービス提供を24時間年中無休で行なう。12月15日の創立総会後、東京都に生協の認可申請を行ない、2000年3月より会員を募集、4月にサービスを開始する。

サービス開始当初は、輸入品などのレア製品、PC周辺機器などを中心に取り扱うが、将来的には既存の生協と同様に、青果などを受注後数時間で宅配するといった生鮮食品の販売まで手がけたいとしている。

コープランド東京は、東京都管轄のため、利用できるのは東京都民および都内にある事業所に勤務している人たち。コープランド東京設立後、周辺地域のインターネット生協も順次設立される見通しで、将来的には全国都道府県のインターネット生協が誕生、ネットワークによる各地とのサービス連携が行なわれるという。

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