(株)エム研は8日、デジタルコンテンツ配信事業会社の“株式会社エムビート・ドット・コム”を設立、本日より同社サイトにて音楽データの販売を開始したと発表した。スタート時には、ビートルズのカラオケデータ211曲が用意される。新会社の資本金は4000万円で、エム研が全額を出資する。新会社の社長は、エム研代表取締役社長の井上彰氏が兼任する。
エムビート・ドット・コム代表取締役社長の井上彰氏 |
現在、同社のサイトで販売されてる楽曲は、『All You Need Is Love』などビートルズのカラオケデータ211曲。1曲あたりのダウンロード時間は5秒程度。価格は1曲300円で、サービス開始直後はキャンペーン価格の150円で販売される。決済手段には、VISAやMASTERなどのクレジットカードか、BitCashやWeb
Moneyといった電子マネーが利用可能だ。
楽曲販売サイトのトップ画面 |
楽曲を再生するためには、専用のカラオケプレーヤーソフト“Beakara”を同サイトからダウンロードする必要がある。Beakaraの対応OSはWindows
95/98で、ダウンロード料金は無料。
なお、サービス利用者は、事前にID登録を行なう必要がある。販売するコンテンツには電子透かし“LUCENT
MARK”が埋め込まれており、探索ロボットを駆使して不正コピーを監視するという。データ配信のためのプラットフォームには、エム研の配信制御技術であるMuSIC(Multimedia
Superdistribution by Intelligent Container)を採用しており、SDMIが策定する著作権保護のためのフレームワークにも対応できるとしている。
楽曲の検索画面の1例 |
今後はインディーズを中心に楽曲を募集し、2000年4月から募集した楽曲のMP3データも販売する見込み。また同時に、ソニー(株)の携帯型オーディオプレーヤー『メモリースティックウォークマン』に対応するコンテンツの販売も検討しているという。