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電信電話技術委員会、インターネットで電話を利用可能にする標準など46件の標準規格を決定

1999年11月25日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(社)電信電話技術委員会(TTC)*は25日、第29回標準化会議を開催し、インターネットで電話を利用可能にする標準など、新規制定17件、改定29件の合計46件の標準規格を決定したと発表した。

*(社)電信電話技術委員会(TTC):電気通信全般に関する標準化と、標準の普及を目的に'85年10月に設立された民間標準化機関。電気通信網の接続に関する標準化活動を行なっており、第1種/第2種電気通信事業者、大手製造業者などが会員。

インターネットで電話利用を可能にする標準を実現

LAN/インターネットなどのパケット型ネットワークでのマルチメディア通信を利用するために必要なシステム、端末装置、相互接続の方式手順といった技術条件を定める標準の改定を行ない、電話利用のみに適用できる簡易通信手順に新たに対応した。これにより、インターネットでの電話利用、およびインターネット電話用端末の実用化が可能になる。

このほか、本日新たに決定した標準の主な内容は以下のとおり。

・優先接続のための信号方式の標準を作成
・ISDN回線のローカル給電化による電力消費量削減を実現
・広帯域光アクセス網を構築する標準
・異なるネットワーク間でマルチメディア端末間の相互接続の標準
・フレームパケット消失時の16kbit/s LD-CELP音声符号化品質を向上させる標準
・ISDN用マルチメディア端末でより高画質な映像を利用できるサービスを実現
・回線を複数まとめて1本として使うマルチリンク用チャネル統合プロトコルの標準
・PHS発信者番号通知/通知制限付加サービスの標準

これらの標準は、12月14日に開催が予定されているTTC評議会での手続き審査を経て、正式に発行される。

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