ノベル(株)は、NDS(Novell Directory Service)対応のアプリケーションとして、『Novell
Single Sign-on 1.0』、『Synchronicity for Notes』、『ZENworks 2』の3製品を発表した。価格はすべてオープン価格で、2000年1月15日にSingle
Sign-onとZENworksが、2月10日にSynchronicityが出荷予定となっている。
フィリップ・K・ウェルチ代表取締役社長 |
同社によると、Single Sign-on 1.0とSynchronicity for Notesは、ネットワークアプリケーションへのIDやパスワード管理をNDSに統合するための製品、ZENworks
2はNDSベースのネットワーククライアントのデスクトップを管理する製品という。
Single Sign-on 1.0
Single Sign-on 1.0は、通常はアプリケーションを利用するごとに要求されるユーザー認証(IDとパスワード)を、NDSのログインへ集約し、NDSにログインするだけでさまざまなアプリケーションが即座に利用できるようにするもの。Single Sign-onの利用には、各アプリケーションごとに対応したソフトウェア(今回提供されるWindows 95/98/NT用製品の場合はDLL)が必要。今回提供される製品には『Lotus Notes』、『Entrust Entelligence』、『PeopleSoft』および米Attachmate社と米ウォールデータ社のホスト・エミュレーション製品がサポートされる。
また各企業が自社アプリケーションをSingle Sign-onに対応させるDLLを作成するための『Novell Single Sign-on SDK』をノベルのウェブサイト(http://developer.novell.com/)で無償で提供する。
Single Sign-onは、サーバープラットフォームNetWare 5(SP1以上)、クライアントプラットフォームWindows 95/98/NT、Novellクライアント『Novell Client for Windows NT v4.5以上』または『Novell Client for Windows 95/98 v3.0以上』が必要。
価格はオープンだが、米国でのリテールプライスでは、1ユーザーあたり49ドル(約5000円)となっている。
Synchronicity for Notes
Synchronicity for Notesは、NDSとLotus NotesのユーザーIDとアカウント情報を同期化する事ができる。ユーザー側からみると、シングルログインによるNotesの理容が可能となる。管理者側からみると、NDSとNotesのユーザー管理を一元化することができ、管理コストを低減するというメリットがあるという。Synchronicity for Notesには、NetWare 4.2/5またはIntranetWareサーバーと、Lotus Notes 4.0またはDomino Serverが必要。価格はオープンだが、米国でのリテールプライスは1ユーザーあたり19ドル(約2000円)となっている。
ZENworks 2
ZENworks 2は、春に発表されたZENworks 1.1の新バージョンで、エンドユーザーのデスクトップ環境の集中管理を可能にするソフトウェア。ユーザーごとに最適化されたデスクトップ環境を提供する“デスクトップマネージメント”、必要なアプリケーションの自動配布と自動修復を可能にする“アプリケーションマネージメント”、ユーザーがヘルプリクエストをクリックするだけでサポート要求を管理者に送り、管理者はリモートで対処が可能な“デスクトップメンテナンス”の、3つの機能を提供する。新機能としては、ソフトウェア/ハードウェアのライセンス管理機能の強化、ソフトウェアの自動配布機能、セキュリティー機能の強化、ウイルス対策ソフトウェアの添付がある。
マーケティング本部、NDSエバンジェリストの船橋肇氏 |
ZENworksは、NDSと組み合わせた集中管理機能と個人認証機能により、大学での導入が増加しており、NDSの文教市場におけるキラーアプリケーションとなっているという。
価格はオープンだが、前バージョンであるZENworks 1.1の店頭価格は6000円程度という。