World Wide Web Consortium(W3C)*は10月28日(現地時間)、個人情報管理技術の仕様(P3P:Platform
for Privacy Preferences)が米Intermind
社の特許を侵害していないとの見解を公表した。
*W3Cは、HTMLやHTTPなどWWWの標準化作業を勧めている'94年設立の非営利団体。現在は、米MIT(マサチューセッツ工科大学)コンピュータサイエンス研究所、フランス国立コンピュータサイエンスコントロール研究所、慶応大学SFC研究所が中心となって運営されている。
P3Pは、ユーザー自身がウェブサイトにプライバシー情報をどこまで開示するかを設定できるもの。これにはW3Cが推進しているXML言語が用いられている。
W3Cが依頼した特許弁護士のBarry Rein氏が、P3PとIntermind社の特許および制御構造について分析した結果では、特許を侵害していないとしている。
なお、これはW3C自身が見解を主張したものなので、まだ、法的な論争で決着したとはいえないだろう。