デルコンピュータ(株)は26日、ノートパソコンの新シリーズとなる『Inspiron
3700』を発表し、同日から発売を開始した。ボディー形状を一新し、2色のカラーを用意するのが特徴。モバイルPentium III搭載モデルとモバイルCeleron搭載モデルの、あわせて4モデルをラインナップする。価格は、モバイルPentium
III-450MHz搭載モデルで23万5800円から、モバイルCeleron-433MHz搭載モデルでは19万9800円からとなっている。
新しく2カラーをラインナップ
Inspiron 3700は、同3500の後継機種にあたるシリーズ。ボディーカラーには、ストームグレイとミッドナイトブルーの2色が用意されている。ボディーのデザインは曲線を多用したもので、パームレスト右側に“www.dell.com”の刻印が施されているのが目立つ。ボディー外側には滑り止めの加工が施され、持ち運びやすさが向上している。ボディーの底部に施された“ストライクゾーン”は、落下などの衝撃を吸収するというもの。Latitudeで採用されていたものを、今回からInspironにも導入した。
ミッドナイトブルーの『Inspiron 3700』、彩色は内側のみに施されている |
ポインティングデバイスについては、デルのノートとしては初めて、タッチパッドとスティックタイプの両方を備えた“デュアルポインティング”を採用した。コントロールパネルで設定を変更すれば、どちらか片方だけを使うことも、両方を併用することもできるようになっている。スティック部のカバーでは、予備のカバー4色が添付されている。
こちらはストームグレイ、キーボードの中央部にスティックタイプのポインティングデバイス(色はオレンジ)が目立っている |
インターフェース関連では、3500ではDVDドライブ搭載モデルにのみ装備されていたS-Videoポートが、3700では標準装備となった。また、モデムについては内蔵モデムのオプションがなくなっている。デルでは、モデムはPCカードで提供するとしている。
バッテリーは8セルに強化され(3500では6セル)、1基のバッテリーで3時間まで連続使用できるようになった。また、“エクスプレスチャージ”機能を利用することで、約1時間という短時間での充電が可能になっている。
グラフィックシステムには、カナダATI社の『ATI RAGE Mobility - M1 3D
Video』を採用。VRAMを8MB搭載し、Inspiron 3500の2.5MBから大幅に強化された。サウンドチップにはESS
Technology社の『ESS Maestro-2E』を採用し、3Dサラウンドサウンドの再生を可能にしている。
ラインナップは、モバイルCeleron-433MHzを搭載する『Inspiron 3700 C433GT』、同466MHzを搭載する『同
C466GT』、およびモバイルPentium-450MHzを搭載する『同 R450GT』、同500MHzを搭載する『同
R500GT』の計4モデル。スペックは、注文製品のため仕様によって異なるが、同社が提供する『ベーシックAモデル』では、以下のようになっている。
C433GT ベーシックAモデル |
R450GT ベーシックAモデル |
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CPU |
モバイルCeleron-433MHz |
モバイルPentium-450MHz |
チップセット |
モバイル440BX |
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HDD |
4.8GB(Ultra ATA-33) |
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メモリー |
32MB SDRAM(最大512MB) |
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ディスプレー |
14.1インチTFTカラー液晶(1024×768ドット、26万色) |
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CD-ROMドライブ |
最大24倍速(最大6倍速のDVDドライブも選択可能) |
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OS |
Windows 98 Second Edition |
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サイズ |
幅319×奥行き253×高さ45mm/2.9kg |
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価格 |
19万9800円 |
23万5800円 |