(株)東芝は、同社の企業向けノートパソコンに新モデルを投入した。今回発表されたのは、A4サイズのオールインワンノート『DynaBook
Satellite 4240』シリーズ6モデル。発売は11月5日の予定。価格は50万8000円からとなっている。また、企業向けパソコンの『EQUIUM』シリーズのラインアップを一新し、モデルを『EQUIUM
9000』『同 5500』『同 5000』の3モデルに集約した。
企業向けA4ノート『DynaBook Satellite 4240』
『DynaBook Satellite 4240』は、全モデルにおいてCPUにモバイルPentium
II-500MHzを搭載しており、企業向けのフラッグシップモデルという位置付けがされている。ハードウェアのスペックは全モデルで共通しており、搭載するOSの種類、およびオフィススイートの有無で6モデルに分かれている。『DynaBook Satellite 4240』 |
共通となるスペックは、HDDが12GB、メモリーが64MBのSDRAM(PC100対応、最大320MB)、24倍速のCD-ROMドライブとなっている。ディスプレーは14.1インチのTFTカラー液晶(最大1024×768ドット、6万5536色)を搭載。グラフィックにはTrydent社製の『Cyber9525DVD』(VRAM2.5MB)を採用し、標準でDVDビデオの再生が可能となっている。
LANインターフェースとしては100BASE-TX/10BASE-Tのポートを標準で搭載。なお、モデムは搭載しない。また、PCカードスロットを2基装備する(TypeII×2、TypeIII×1)ほか、USBポートを1基装備する。
外見上の特徴としては、新型ポインティングデバイスの“アキュポイントII”を装備した。クリックボタンの上側に用意された2つのスクロールボタンを利用して、ウインドーをスクロールさせることができる。また、コピー/切り取り/貼り付けなどの機能を割り当てるように設定することも可能だ。
Satellite 4240では、企業向けにセキュリティー管理ツールの充実も図られている。ファイル暗号化/復号化ツールの『ARCACLAVIS
CIPHER Personal』をプレインストールするほか、BIOSレベルでユーザーパスワードやスーパーバイザーパスワードを設定することができる。また、PCカードロックとセキュリティーロック・スロットを搭載し、周辺機器のセキュリティーにも対応している。
ARCACLAVIS CIPHER Personalは、ファイルやフォルダをドラッグ・アンド・ドロップ操作で暗号化するツール。1MBのファイルを1秒以内で暗号化する速度を備えるほか、暗号化ファイルをダブルクリックで即座に復号し、実行する機能も備えている。
ネットワーク周りに関しては、LANインターフェースを標準搭載するほか、ネットワークの統括管理を行なうツールの『Wired
for Management Ver1.1』を搭載している。このほか、TCO削減ツールの『Intel
LANDesk Client Manager Ver3.3J』も標準で搭載されている。
OSは、Windows 95/98 Second Edition/NT Workstation 4.0 Service Pack5のいずれかを選択可能。また、プレインストールされるオフィススイートソフトとして、『Microsoft
Office 2000 Personal』を選択することができる。
発売は、全モデルとも11月5日。価格は以下の表のとおり。
モデル名 |
OS |
Office |
価格 |
P50/4L5 |
95 |
× |
50万8000円 |
P50/4L8 |
98 |
× |
50万8000円 |
P50/4L4 |
NT4.0 |
× |
52万8000円 |
P50/4L5 APL |
95 |
○ |
52万8000円 |
P50/4L8 APL |
98 |
○ |
52万8000円 |
P50/4L4 APL |
NT4.0 |
○ |
54万8000円 |
※APLはアプリケーションの略
企業向けデスクトップ『EQUIUM』シリーズ
企業向けのデスクトップシリーズである『EQUIUM』シリーズは、今回そのラインナップを一新した。今回発表されたのは、普及/エントリーモデルの『EQUIUM
5000』、普及モデルの『同 5500』、高機能モデル『同 9000』の3モデル。特徴として、全モデルにデジタル液晶ディスプレーに対応したDFPコネクターを標準で装備している。また、企業内ネットワークへの対応として、管理ツールの『Wired for Management2.0』『LANDesk Client Manager』を標準添付。インターフェースにはUSBポート2基と、LANインターフェース(100BASE-TX/10BASE-T)を標準で装備している。このほか、ファイル暗号化ソフトの『ARCACLAVIS CIPHER Personal』と『VirusCan』もプレインストールされる。
EQUIUM 5000は、CPUにPentium III-550MHz/Celeron-433MHzのいずれかを搭載した普及・エントリーモデル。チップセットとしてIntel440BX/810eを採用している。筐体にはコンパクトなデスクトップタイプを採用し、縦置きと横置きの両方に対応している。主なスペックは、メモリーに64MBのSDRAM(ECC/SPD付き、最大512MB)、13GB/8.4のHDD、24倍速のCD-ROMドライブなど。
『EQUIUM 5000』 |
EQUIUM 5500は、CPUにPentium III-550MHzを搭載した普及モデル。チップセットとして全機種にIntel810eを採用している。筐体はオーソドックスな横置きタイプで、PCIスロットを3基用意している。主なスペックは、メモリーに64MBのSDRAM(SPD付き、最大512MB)、13GBのHDD、40倍速のCD-ROMドライブなど。
『EQUIUM 5500』 |
EQUIUM 9000は、CPUにPentium III-733MHzを搭載した高機能普及モデル。チップセットとして全機種にIntel820を採用している。筐体はミニタワータイプで、拡張スロットはPCIスロットを5基用意している。主なスペックは、メモリーに72MBのRDRAM(ECC/SPD付き、最大576MB)、13GBのHDD、40倍速のCD-ROMドライブなど。
『EQUIUM 9000』 |
発売は、EQUIUM 5000のPentium IIIモデルが26日、Celeronモデルが11月12日。EQUIUM
5500が11月12日。EQUIUM 9000が11月19日となっている。価格は以下の表のとおり。
モデル名 |
CPU |
OS |
価格 |
EQUIUM 5000 |
P3-550 |
95 |
25万8000円~ |
EQUIUM 5000 |
P3-550 |
98 |
25万8000円~ |
EQUIUM 5000 |
P3-550 |
NT4.0 |
27万8000円~ |
EQUIUM 5000 |
Ce-443 |
95 |
18万8000円~ |
EQUIUM 5000 |
Ce-443 |
98 |
18万8000円~ |
EQUIUM 5000 |
Ce-443 |
NT4.0 |
20万8000円~ |
EQUIUM 5500 |
P3-550 |
95 |
25万8000円~ |
EQUIUM 5500 |
P3-550 |
98 |
25万8000円~ |
EQUIUM 5500 |
P3-550 |
NT4.0 |
27万8000円~ |
EQUIUM 9000 |
P3-733 |
95 |
35万8000円~ |
EQUIUM 9000 |
P3-733 |
98 |
35万8000円~ |
EQUIUM 9000 |
P3-733 |
NT4.0 |
37万8000円~ |
備考:P3-550=Pentium III-550MHz、Ce-443=Celeron-433MHz、P3-733=Pentium III-733MHz