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ナナオ、液晶ディスプレーとフラットCRTディスプレー4機種を発売

1999年10月25日 00時00分更新

文● 編集部 井上猛雄

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(株)ナナオは、従来のEIZOブランドのディスプレーの拡充を図るため、液晶ディスプレーとフラットCRTディスプレーそれぞれ2機種を新たに追加し、11月中旬より発売すると発表した。ラインナップに加わるのは、15インチと18.1インチの液晶ディスプレーと、17インチと21インチのCRTディスプレー。

15インチ液晶タイプの『FlexScan L350』と、18.1インチ液晶タイプの『FlexScan L680』
15インチ液晶タイプの『FlexScan L350』と、18.1インチ液晶タイプの『FlexScan L680』



デスクトップスタンドとフリーマウント兼用のキャビネット構造を採用

液晶ディスプレー『FlexScan Lシリーズ』は、スタンダードモデルである『FlexScan L66』(15インチ)と『FlexScan L360』(18.1インチ)の2機種だったが、今回の発表によりエントリーモデルからハイエンドモデルまでが揃ったことになる。また、スタンダードモデルは、年明けに新モデルを発売する予定。

15インチ液晶ディスプレー『FlexScan L350』は、視野角140°(水平)、120°(垂直)のTFT液晶パネルを採用したビジネス向けのエントリーモデル。最大表示色は1619万色で、推奨解像度は768×1024ドット。低解像度での表示の際に起こる“にじみ”や“ぼけ”を抑え、シャープな文字を表示できるスムージング機能や、クロック、フェーズ、画像の位置などを自動調整するオートアジャスト機能、適正な色階調を表示するオートコントラスト機能などを備える。

また、キャビネットはデスクトップスタンドとフリーマウントを兼用させる構造のため、アームや壁掛けなどにも対応できる。

オープン価格(予想価格約12万円)。発売は11月17日から。

使用環境に合わせて画面表示を選べる

18.1インチ液晶ディスプレー『FlexScan L680』は、視野角160°(水平)、160°(垂直)の広視野なTFT液晶パネルを採用したプロユース向けのハイエンドモデル。最大表示色は1677万色で、推奨解像度は1024×1280ドット。VGAからSXGAまでの解像度を、使用環境に合わせて、ノーマル(1:1)、拡大(4:3などの固定倍率)、フルスクリーン(全画面)モードから選択できる。

15インチタイプと同様に、キャビネットはデスクトップスタンドとフリーマウントを兼用できる構造で、5段階のスムージング、オートアジャスト、オートコントラスト機能などを備える。そのほかにも、2系統入力(プライオリティー機能あり)やUSBポートを装備。

オープン価格(予想価格約40万円)。発売は11月17日から。オプションで、スピーカーとマイクを内蔵したサウンドユニット『i・SoundL1』(1万8000円)も用意している。

従来、平面ブラウン管を採用したスタンダードモデルには、17インチの『FlexScan T550』、19インチの『FlexScan T760』、21インチの『FlexScan T960』があった。今回、発表されたモデルは、『FlexScan T960』の後継機種21インチの『FlexScan T961』。これで、同社の平面ブラウン管シリーズは完成したことになる。

17インチフラットCRTタイプの『FlexScan F520』と、21インチフラットCRTタイプの『FlexScan T961』
17インチフラットCRTタイプの『FlexScan F520』と、21インチフラットCRTタイプの『FlexScan T961』



画面の四隅に生じるムラを独立補正する機能

『FlexScan T961』は、21インチの平面ブラウン管を採用したハイエンドモデル。推奨解像度は1200×1600ドット(最大1536×2048ドット)、水平周波数30~115kHz。CG、DTP、CADユーザーなどプロフェッショナルな用途に対応する。

地磁気の影響によって、画面の四隅に起こる色ムラを独立して補正できるユニフォミティー補正機能や、グラフィックボードの相違により生じる影や残像を補正するシグナルフィルタリング機能、DSPによる歪み補正機能を装備。そのほかにも、画像のオートサイジング機能、2系統入力(プライオリティー機能あり)やUSBポートも備える。

価格は19万8000円。発売は11月17日から。オプションで、スピーカーとマイクを内蔵したサウンドユニット『i・SoundV1』(9000円)も用意している。

電力を最小限に抑えたエントリーモデル

また、シャドウマスクタイプのローコストなCRTディスプレーも発売する。『FlexScan F520』は、通常の消費電力を80ワットに抑えた17インチエントリーモデル。節電時の消費電力を3ワットに抑える“PowerManager”機能やオフタイマー機能を備える。推奨解像度は768×1024ドット(最大1024×1280ドット)、水平周波数30~96kHz。ドットピッチ0.26mmのCRTを採用しているため、肌色など赤色の再現性が高い。

環境保全に対する総合規格“TCO'99”に適合のほか、エルゴノミクス、エコロジー、安全性などを定めた“TUV ECO Circle 1999”にディスプレー部門において初めて適合。

価格は5万9800円。発売は11月12日から。オプションで、USBハブ『i・Station』(1万9800円)や、スピーカーとマイクを内蔵したサウンドユニット『i・SoundV1』(9000円)も用意している。

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