(株)東芝は、同社の企業向けノートパソコンに新モデルを投入した。今回発表されたのは、A4サイズのオールインワンノート『DynaBook
Satellite 2590X』シリーズ6モデル、および『DynaBook Satellite 2100』シリーズ12モデルの、合計2機種18モデル。発売日はいずれも15日で、価格は2590Xシリーズが33万8000円から、2100シリーズが23万8000円からとなっている。
企業向けA4ノート『DynaBook Satellite 2590X』
『DynaBook Satellite 2590X』は全モデルにおいて、CPUにインテルのモバイルCeleron-400MHzを搭載しているのが特徴。また、ディスプレーには14.1インチのTFTカラー液晶を採用しており、企業向けの普及タイプという位置付けがされている。ハードウェアのスペックは全モデルで共通しており、搭載するOSの種類、およびオフィススイートの有無で6モデルに分かれている。『DynaBook Satellite 2590X』 |
共通となるスペックは、HDDが6.4GB、メモリーが64MBのSDRAM(最大192MB)、24倍速のCD-ROMドライブとなっている。また、グラフィックにはTrydent社製の『Cyber9525DVD』(VRAM2.5MB)を採用し、標準でDVDビデオの再生が可能となっている。画面解像度は最大で1024×768ドット(6万5536色)。LANインターフェースとしては100BASE-TX/10BASE-Tのポートを標準で搭載。なお、モデムは搭載しない。
企業向けに、セキュリティー管理ツールの充実が図られているのが特徴。ファイル暗号化/復号化ツールの『ARCACLAVIS
CIPHER Personal』をプレインストールするほか、BIOSレベルでユーザーパスワードやスーパーバイザーパスワードを設定することができる。また、PCカードロックとセキュリティーロック・スロットを搭載し、周辺機器のセキュリティーにも対応している。
ARCACLAVIS CIPHER Personalは、ファイルやフォルダをドラッグ・アンド・ドロップ操作で暗号化するツール。1MBのファイルを1秒以内で暗号化する速度を備えるほか、暗号化ファイルをダブルクリックで即座に復号し、実行する機能も備えている。
ネットワーク周りに関しては、LANインターフェースを標準搭載するほか、ネットワークの統括管理を行なうツールの『Wired
for Management Ver1.1』を搭載している。このほか、TCO削減ツールの『Intel
LANDesk Client Manager Ver3.3J』も標準で搭載されている。
OSは、Windows 95/98 Second Edition/NT Workstation 4.0 Service Pack5のいずれかを選択可能。また、プレインストールされるオフィススイートソフトとして、『Microsoft
Office 2000 Personal』を選択することができる。
発売は、全モデルとも15日。価格は以下の表のとおり。
モデル名 |
OS |
Office |
価格 |
C40/4L5 |
95 |
× |
33万8000円 |
C40/4L8 |
98 |
× |
33万8000円 |
C40/4L4 |
NT4.0 |
× |
35万8000円 |
C40/4L5 APL |
98 |
○ |
35万8000円 |
C40/4L8 APL |
98 |
○ |
35万8000円 |
C40/4L4 APL |
NT4.0 |
○ |
37万8000円 |
※APLはアプリケーションの略 |
企業向けA4ノート『DynaBook Satellite 2100』
『DynaBook Satellite 2100』は、企業向けのエントリーモデル。全モデルにおいて、CPUにAMD
K6-2-400MHzを採用している。液晶ディスプレーの違いによってTFTモデルとDSTNモデルの2種類がラインアップされ、各ラインナップの中では、OSの違いとオフィススイートの有無で6モデルに分かれている。『DynaBook Satellite 2100』TFTモデル |
全モデルで共通となるスペックは、HDDが4.3GB、メモリーが64MBのSDRAM(最大192MB)、24倍速のCD-ROMドライブとなっている。グラフィックには米S3社製の『ViRGE/MX
86C260』(VRAM2MB)を採用し、画面解像度は最大で1024×768ドット(フルカラー)となっている。液晶ディスプレーには12.1インチのTFTカラー液晶、もしくは13インチのDSTNカラー液晶を搭載する。
『DynaBook Satellite 2100』DSTNモデル |
LANインターフェースとしては100BASE-TX/10BASE-Tのポートを標準で搭載。なお、モデムは搭載しない。ネットワーク周りに関してはSatellite
2590Xと同様に、統括管理ツールの『Wired for Management Ver1.1』、TCO削減ツールの『Intel
LANDesk Client Manager Ver3.3J』を標準で搭載している。
セキュリティーについても2590Xと同様で、ファイル暗号化/復号化ツールの『ARCACLAVIS
CIPHER Personal』をプレインストールするほか、BIOSレベルにおけるユーザーパスワードとスーパーバイザーパスワードの設定、PCカードロックとセキュリティーロック・スロットの採用を果たしている。
OSは、Windows 95/98 Second Edition/NT Workstation 4.0 Service Pack5のいずれかを選択可能。また、プレインストールされるオフィススイートソフトとして、『Microsoft
Office 2000 Personal』を選択することができる。
発売は、全モデルとも15日。価格は以下の表のとおり。
モデル名 |
ディスプレー |
OS |
Office |
価格 |
K40/2L5 |
12.1TFT |
95 |
× |
28万8000円 |
K40/2L8 |
12.1TFT |
98 |
× |
28万8000円 |
K40/2L4 |
12.1TFT |
NT4.0 |
× |
30万8000円 |
K40/2L5 APL |
12.1TFT |
95 |
○ |
30万8000円 |
K40/2L8 APL |
12.1TFT |
98 |
○ |
30万8000円 |
K40/2L4 APL |
12.1TFT |
NT4.0 |
○ |
32万8000円 |
K40/SL5 |
13DSTN |
95 |
× |
23万8000円 |
K40/SL8 |
13DSTN |
98 |
× |
23万8000円 |
K40/SL4 |
13DSTN |
NT4.0 |
× |
25万8000円 |
K40/SL5 APL |
13DSTN |
95 |
○ |
25万8000円 |
K40/SL8 APL |
13DSTN |
98 |
○ |
25万8000円 |
K40/SL4 APL |
13DSTN |
NT4.0 |
○ |
27万8000円 |
※APLはアプリケーションの略 |
Satellite 2590Xシリーズと2100シリーズに共通する特徴として、海外保証制度のILWを適用したことが挙げられる。これは、日本/米国/カナダの3ヵ国において共通した保証/サポートが受けられるというもの。全モデルに標準で適用されている。
また、今シリーズからプリント基板に、ハロゲン/アンチモンフリー材を利用している。これは“環境調和型プリント基板”と呼ばれるもので、廃棄処理時に有毒ガスが発生しないため、環境への影響が軽減されているというもの。マニュアルにも再生紙を利用するなど、東芝では環境に配慮したパソコン作りを実践しているという。