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東芝、企業向けA4ノートの新型モデルを発表--『DynaBook Satellite 2590X』シリーズと、『同 2100』シリーズ

1999年10月14日 00時00分更新

文● 編集部 鹿毛正之

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(株)東芝は、同社の企業向けノートパソコンに新モデルを投入した。今回発表されたのは、A4サイズのオールインワンノート『DynaBook Satellite 2590X』シリーズ6モデル、および『DynaBook Satellite 2100』シリーズ12モデルの、合計2機種18モデル。発売日はいずれも15日で、価格は2590Xシリーズが33万8000円から、2100シリーズが23万8000円からとなっている。

企業向けA4ノート『DynaBook Satellite 2590X』

『DynaBook Satellite 2590X』は全モデルにおいて、CPUにインテルのモバイルCeleron-400MHzを搭載しているのが特徴。また、ディスプレーには14.1インチのTFTカラー液晶を採用しており、企業向けの普及タイプという位置付けがされている。ハードウェアのスペックは全モデルで共通しており、搭載するOSの種類、およびオフィススイートの有無で6モデルに分かれている。

『DynaBook Satellite 2590X』
『DynaBook Satellite 2590X』



共通となるスペックは、HDDが6.4GB、メモリーが64MBのSDRAM(最大192MB)、24倍速のCD-ROMドライブとなっている。また、グラフィックにはTrydent社製の『Cyber9525DVD』(VRAM2.5MB)を採用し、標準でDVDビデオの再生が可能となっている。画面解像度は最大で1024×768ドット(6万5536色)。LANインターフェースとしては100BASE-TX/10BASE-Tのポートを標準で搭載。なお、モデムは搭載しない。

企業向けに、セキュリティー管理ツールの充実が図られているのが特徴。ファイル暗号化/復号化ツールの『ARCACLAVIS CIPHER Personal』をプレインストールするほか、BIOSレベルでユーザーパスワードやスーパーバイザーパスワードを設定することができる。また、PCカードロックとセキュリティーロック・スロットを搭載し、周辺機器のセキュリティーにも対応している。

ARCACLAVIS CIPHER Personalは、ファイルやフォルダをドラッグ・アンド・ドロップ操作で暗号化するツール。1MBのファイルを1秒以内で暗号化する速度を備えるほか、暗号化ファイルをダブルクリックで即座に復号し、実行する機能も備えている。

ネットワーク周りに関しては、LANインターフェースを標準搭載するほか、ネットワークの統括管理を行なうツールの『Wired for Management Ver1.1』を搭載している。このほか、TCO削減ツールの『Intel LANDesk Client Manager Ver3.3J』も標準で搭載されている。

OSは、Windows 95/98 Second Edition/NT Workstation 4.0 Service Pack5のいずれかを選択可能。また、プレインストールされるオフィススイートソフトとして、『Microsoft Office 2000 Personal』を選択することができる。

発売は、全モデルとも15日。価格は以下の表のとおり。



モデル名


OS


Office


価格


C40/4L5


95


×


33万8000円


C40/4L8


98


×


33万8000円


C40/4L4


NT4.0


×


35万8000円


C40/4L5 APL


98




35万8000円


C40/4L8 APL


98




35万8000円


C40/4L4 APL


NT4.0




37万8000円


※APLはアプリケーションの略



企業向けA4ノート『DynaBook Satellite 2100』

『DynaBook Satellite 2100』は、企業向けのエントリーモデル。全モデルにおいて、CPUにAMD K6-2-400MHzを採用している。液晶ディスプレーの違いによってTFTモデルとDSTNモデルの2種類がラインアップされ、各ラインナップの中では、OSの違いとオフィススイートの有無で6モデルに分かれている。

『DynaBook Satellite 2100』TFTモデル
『DynaBook Satellite 2100』TFTモデル



全モデルで共通となるスペックは、HDDが4.3GB、メモリーが64MBのSDRAM(最大192MB)、24倍速のCD-ROMドライブとなっている。グラフィックには米S3社製の『ViRGE/MX 86C260』(VRAM2MB)を採用し、画面解像度は最大で1024×768ドット(フルカラー)となっている。液晶ディスプレーには12.1インチのTFTカラー液晶、もしくは13インチのDSTNカラー液晶を搭載する。

『DynaBook Satellite 2100』DSTNモデル
『DynaBook Satellite 2100』DSTNモデル



LANインターフェースとしては100BASE-TX/10BASE-Tのポートを標準で搭載。なお、モデムは搭載しない。ネットワーク周りに関してはSatellite 2590Xと同様に、統括管理ツールの『Wired for Management Ver1.1』、TCO削減ツールの『Intel LANDesk Client Manager Ver3.3J』を標準で搭載している。

セキュリティーについても2590Xと同様で、ファイル暗号化/復号化ツールの『ARCACLAVIS CIPHER Personal』をプレインストールするほか、BIOSレベルにおけるユーザーパスワードとスーパーバイザーパスワードの設定、PCカードロックとセキュリティーロック・スロットの採用を果たしている。

OSは、Windows 95/98 Second Edition/NT Workstation 4.0 Service Pack5のいずれかを選択可能。また、プレインストールされるオフィススイートソフトとして、『Microsoft Office 2000 Personal』を選択することができる。

発売は、全モデルとも15日。価格は以下の表のとおり。



モデル名


ディスプレー


OS


Office


価格


K40/2L5


12.1TFT


95


×


28万8000円


K40/2L8


12.1TFT


98


×


28万8000円


K40/2L4


12.1TFT


NT4.0


×


30万8000円


K40/2L5 APL


12.1TFT


95




30万8000円


K40/2L8 APL


12.1TFT


98




30万8000円


K40/2L4 APL


12.1TFT


NT4.0




32万8000円


K40/SL5


13DSTN


95


×


23万8000円


K40/SL8


13DSTN


98


×


23万8000円


K40/SL4


13DSTN


NT4.0


×


25万8000円


K40/SL5 APL


13DSTN


95




25万8000円


K40/SL8 APL


13DSTN


98




25万8000円


K40/SL4 APL


13DSTN


NT4.0




27万8000円


※APLはアプリケーションの略


Satellite 2590Xシリーズと2100シリーズに共通する特徴として、海外保証制度のILWを適用したことが挙げられる。これは、日本/米国/カナダの3ヵ国において共通した保証/サポートが受けられるというもの。全モデルに標準で適用されている。

また、今シリーズからプリント基板に、ハロゲン/アンチモンフリー材を利用している。これは“環境調和型プリント基板”と呼ばれるもので、廃棄処理時に有毒ガスが発生しないため、環境への影響が軽減されているというもの。マニュアルにも再生紙を利用するなど、東芝では環境に配慮したパソコン作りを実践しているという。

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