パソコンメーカーなど7社が推進するUSB Implementers Forum(USB-IF: USB 2.0推進グループ)は、米国で12日(現地時間)に開催された“USB
Developer Conference”において、USB2.0仕様書のドラフト(草案)を発表した。
USB-IFは、米コンパックコンピュータ、米ヒューレット・パッカード、米インテル、米ルーセント・テクノロジー、米マイクロソフト、日本電気(株)、およびオランダのロイヤル
フィリップス エレクトロニクスの7社で構成する推進グループ。USB
2.0は、現行のUSB 1.1を拡張した次世代のUSB規格で、現在USB-IFが規格の策定を進めている。USB-IFでは、規格の完成を2000年第1四半期に予定しており、スケジュールどおりに規格化が進めば、2000年下半期には、USB
2.0に準拠した製品が登場するという。
今回発表されたドラフトによると、USB 2.0の転送速度は最大480Mbps(USB
1.1の40倍)。従来、USB 2.0の転送速度は最大360Mbpsとアナウンスされていたが、同フォーラムの研究とエンジニアリングテストの結果、転送速度の引き上げが可能になったという。バンド幅を拡大したUSB
2.0が完成すれば、より高速なインターネット接続や高速外部記憶装置の開発、高解像度ビデオカメラなどパソコン用周辺機器への対応が期待できるとしている。